石井ゆかりさん | 徒然なるままに

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石井ゆかりさんの文章、紡がれることば達が大好きなのですが、今日のブログにもズキュン🧡
コピペさせていただきます。

石井ゆかりさんのブログ「クリスマス」より

『我』それ自体というものは存在しない、
存在するのはただ根元語・我-汝における『我』と、
根元語・我-それにおける『我』だけである。


私がひとりの人間にたいして、私の汝である存在として向かいあい、
根元語・我-汝を語りかけるとき、
その相手はもののうちのひとつではなく、
さまざまなものから成り立っているひとつの存在でもない。
(中略)
その人間は隣りあうもののない、継ぎ目のない全体たる『汝』なのであって、
その存在は天空に充溢するのだ。
といっても、その人間以外はなにものもそこに存在しないわけではない、
むしろ、
他のすべてがその『汝』の光のなかで生きるのである。
(『我と汝・対話』マルティン・ブーバー 田口義弘訳 みすず書房)


現実の人間はもちろんのこと、
キリストや聖母にも、その他の聖者達にも
天そのものにも、
あるいは、星にも
私たちは「汝」と語りかけることができる。
ネコにも、犬にも、馬にも、草花にも、人形にも
私たちは「汝」と語りかける。
現にブーバーは
樹木に「汝」と語りかけた。


私たちはおよそどんなものにも
「汝」と語りかける。
「あなたに」語りかけることができる。
「あなたは」「あなたと」「あなたを」と語りかける。
そのとき「私」がうまれる。


「あなたに」と語りかける都度
新たに「私」がうまれる。
天にも、月にも、星にも。



皆様、すてきな連休を。


↑こちらのブログを読んですぐに「我と汝・対話」の本をAmazonで検索したのですが、文庫本だと訳者のお名前が違うのでなんとなく悩み中な小市民な私(苦笑)

皆様、すてきなクリスマスを🎄✨