NFL Draft 2024 は日本時間4月26日(金)より3日間開催されます。もうあまり時間が無いので大急ぎで予習しましょう。

 

▮ ドラフトの日程

1日目: 1巡指名 日本時間4月26日(金)午前9時スタート

2日目: 2巡・3巡指名 日本時間4月27日(土)午前8時スタート

3日目: 4巡~7巡指名 日本時間4月28日(日)午前1時スタート

 

▮ セインツの指名権

1巡14位 (オリジナル)

2巡45位 (from DEN ショーン・ペイトンHCのトレードに際して)

5巡150位 (オリジナル)

5巡168位 (補填 DTデビット・オニエマタ移籍分?)

5巡170位 (補填 DEマーカス・ダベンポート移籍分?)

5巡175位 (補填 LBケイデン・エリス移籍分?)

6巡190位 (オリジナル)

6巡199位 (from PHI DB C.J.ガードナージョンソンのトレードに際して)

7巡239位 (from DEB Kウィル・ラッツと交換)

 

※2巡50位はPHIへ譲渡(2022年のWRクリス・オラーベ、Tトレバー・ペニング指名で)

※3巡81位はDENへ譲渡(ショーン・ペイトンHC・2023年1巡29位・2024年2巡45位と交換)

※4巡116位はJAXへ譲渡(2023年のGニック・サルディバリ指名で)

※7巡238位はHOUへ譲渡(2022年のRBマーク・イングラム獲得で)

 

▮ セインツのニーズ

優先度順に並べると、LT > DT > RT > LG > Edge・WR or TE > CB > S > K・P です。

LT、DT、RT、LGは先発クラスが必要になります。特にOLの先発補強は必須です。

Edgeはチェイス・ヤングの回復が未知数すぎるという保険的なものです。レシーバーは粒揃いではあるものの突出した選手がいないという理由と、特にWRの候補者の層が相当厚いため中位でも即戦力が期待できるというのがあります。

CBは先発トリオは揃っているもののデプスがゼロなので。Sはマーカス・メイの後釜であるジョーダン・ハウデンの保険みたいなものです。

 

▮ 1巡14位の候補

あまりにもニーズが多いのでBPAとか言ってられないのが実情です。実際に指名が予想される候補者をリストアップし、軽く紹介したいと思います。

 

<LT>

ジョー・アルト ノートルダム大

オルムイワ・ファシャヌ ペンシルバニア州立大

近年数多くのハイクオリティLTを輩出しているノートルダムのアルトは完成度が高い選手で、不動のOLトップ候補です。ファシャヌはテクニック面では成長の余地があるものの運動能力が高く、セインツ好みの選手だと思います(サイズも含めてテロン・アームステッドとよく似ています)。どちらもフットワークが良く(ペニング見てて思うのだけどここ非常に重要)パスプロ・ランブロ共に良い感じだそうですが、アルトは運動能力は並という以外に短所はほぼなく、ファシャヌは身体能力任せだったりオーバーアクション気味というのが散見されるようです。ファシャヌをより高く評価する方も一部にいて、アルトより先に指名される可能性もあります。セインツ的に大問題なのは、この2名を逃すとLT指名がだいぶ厳しくなるということです。したがって、早々にどちらかが指名された場合はトレードアップしてでももう1人の獲得に動くべきかと思います。かなり単純化すると、1位~3位がQB、4位~6位がWR、7位TENがおそらくアルト、8位ATLがEdgeダラス・ターナー、9位はQB4の争奪戦と予想され(QB4が4位~6位に入った場合はここでWR3)、10位あたりまでアップすれば良いはず。最悪なのは例年のごとく直前に狙ってた選手を搔っ攫われるパターンですね。7位TENだけでなく、5位LAC、8位NYJもLT指名予想があるので、そもそも10位にさえ残らない可能性もあります。その時はあきらめよう。

 

<DT>

バイロン・マーフィー テキサス大

ジャザーン・ニュートン イリノイ大

アルトもファシャヌも既に指名されていた場合は14位ステイでもう1つの大きなニーズであるDTの補強に動くのも手。マーフィーは瞬発力とハンドテクニックでギャップに切り込むのに長けるけれど、サイズの懸念やそれと腕の短さもあってダブルチームに苦戦しそうという指摘がありますが、だいたい1巡中位という評価で安定しています。ニュートンは人によって評価がかなり違ってくるようで、今年のNo.1 DLと言う人もいれば、1巡下位レベルという声も多いです。実績だけで言えば圧倒的なものがあり、パワーで相手を打ちのめす一方、一貫性やラン守備に難があるとも言います。ラン守備改善のためにDTを補強したいセインツとしてはニュートンよりもマーフィーでしょうか。

 

<Edge>

ジャレッド・バース フロリダ州立大

ライアトゥ・ラトゥ UCLA

パスラッシャーとしての完成度で言えばラトゥが突出していますが、首のケガで1度キャリアが終わりかけたというのが相当の懸念材料で、頭数だけは揃ってるけど不確定要素だらけのセインツのEdgeにまたそういうのを入れるのかという・・。しかしながらそこに目を瞑ってもいいぐらいに魅力ある選手で、特に相手OLを突破する力が凄く、テクニックも完成されてて即戦力です。バースはパワー、身体能力、テクニックをあわせ持つ能力の高さがあるものの、リードオプションに弱い、行き過ぎて仕留めきれないなどの課題があるようです。なお、ダラス・ターナーはATLが8位で指名するだろうというのと、3-4OLB向きのサイズ的にセインツのタイプとだいぶ異なる点から候補から外しました。アルト、ファシャヌ、マーフィーが消えてたらバース指名もアリかと思います。カレッジ時代はどんどん成績を伸ばしてきて、まだまだ成長途上というのも良いです。

 

<RT/G>

J.C.レイサム アラバマ大

タリエサ・フアガ オレゴン州立大

トロイ・ファウタヌ ワシントン大

今年のドラフトはT経験がありながら諸般の事情(RT専門、腕が短めなど)によりプロのLTは厳しいけれどもRTやGとしてはかなり良いという上位候補が豊富な様子。LT候補がほしいというのをとりあえず置いておけば、誰を指名しても間違いないんだとか。アルト、ファシャヌが指名できないのであれば、LGやRTとして開幕先発でもOKということで彼らを指名するのも全然アリでしょう。3人ともサイズ・パワー・フットワーク・テクニックに優れ、フィニッシュできる力があるようです。パスプロの安定感ではファウタヌ、ランブロの力強さで言えばフアガが突出している感じ。レイサムはサイズと経験値?レイサムはRT専任、フアガはRT/G、ファウタヌはLT/Gになります。

 

<TE>

ブロック・バワーズ ジョージア大

1巡TEの成功例が記憶にないため(カイル・ピッツはまだ可能性あるが)あまりおススメしないものの、スピード、キャッチ力、ルートラン、ブロック、頑丈さといったTEに求められるあらゆる能力が突出しているのみならず、ボールキャリアーとしても倒れないでガシガシ進めるなど、前例がないレベルの選手ということで、14位まで残っていれば指名する可能性が大いにあります。テイサムヒルの上位互換と評する人もいるのでセインツ的にはアリなのかなとも思ってしまう。

 

個人的には何が何でもファシャヌを指名したいと思いますが、それが叶わぬ場合はこの中の誰でもOKという感じです。