NFLの2022シーズンがスタートし、 FAも正式に解禁となりました。セインツにも色々ありました。
1.QBデショーン・ワトソンをトレード獲得できず
フロントランナーと言われてましたが、彼の地元であるファルコンズが獲得競争に参戦したことで立場が揺れ出し、セインツとファルコンズの2択に絞られたと言われてドキドキ。最終的に1度は手を引いたと報じられたブラウンズが5年230Mという巨額サラリーを全額保証して選ばれました。もう報道なんて信じないぞ❤️(てゆうか、ワトソン、おまえ結局は金かよ・・)
1人で勝ち星をいくつも増やすことができる真のフランチャイズQB(それもまだかなり若い)を手に入れられるチャンスなんてまずありません。だからこそドラフト1巡指名権3個程度であれば代償として払っても良いと私は思ってました。ただ、これにプラスして素行面の問題に目を瞑り新たに結んだ長期契約を全額保証するのは、今後数年まともな補強がてきない点も考慮すると、さすがにリスク高すぎて無理。手を引いて正解でした。それに、複数のドラフト上位指名権や有力選手といった高すぎる代償を支払わなくて済んだし、何よりパンサーズやファルコンズといったライバルチームに行ってくれなくて良かった。着地点としては悪くなかったと思います。
今後は先発QBとしてジェーミス・ウィンストン(#2)との再契約を目指すことになります。セインツとコルツがウィンストンとの契約に向けて接触しているという話です。健全財政のコルツがライバルなのでそこまで高くならず、適正価格で再契約まで持って行けそうな気がします。
いずれにしても、ここからはいわゆるQBガチャが本格的にスタートです。まずはウィンストンがフランチャイズQBの器かどうか、1年を通して試されます。これがダメなら来年またQB探しです。簡単には見つかりません。延々と探し続けることになるかもしれません。名選手がキャリアの晩年に移籍してきていきなりスーパーボウルに行くのも悪くないですが、個人的には若いフランチャイズQBに長くチームを引っ張ってもらいたいという気持ちが強いです。
2.FS交代! マーカス・ウィリアムズはレイブンズへ移籍→マーカス・メイと契約
ウィリアムズはレイブンズと5年70Mで契約、袂を別つこととなりました。決して出せない金額ではないと思うものの、こればっかりは致し方ありません。
代わりとしてジェッツのマーカス・メイと3年28.5Mで契約合意しました。ウィリアムズ同様昨年フランチャイズ・タグを貼られるほどの名手ですが、2021シーズン中にアキレス腱を断裂し現在回復途上のようです。飲酒運転による出場停止処分も受ける可能性が高いそうです。HCの交代によるシステムの変更が影響したのか、ケガ前のプレーぶりも過去4年と比べて明らかに悪く、そういったものがあって少し安めの価格で契約できたのだと思います。リスクはありますが、2年前までの活躍が戻ってきたらお買い得な契約になります。ウィリアムズの移籍が決まったその日の内に合意に至っており、当初からBプランとして決めていたことなのでしょう。
3.RFAのWRハリス、DTタトルにオファー
WRディオンテ・ハリス(#11)には2巡テンダーを提示。これにハリスがサインすると5M弱の1年契約が成立します。ハリスが他チームからオファーされサインすると、そのチームは今年のドラフト2巡指名権を代償にハリスを獲得できます。
DTシャイ・タトル(#99)にはオリジナルテンダー(UDFA出身なので代償なし)を提示してます。タトルがサインすると約2.5Mの1年契約が成立します。他チームからのオファーにはそれを上回るサラリーを提示することで引き留め可能です。
どちらも妥当な動きかと思います。
その他、DEカール・グランダーソン(#96)とは3年契約を結びました。TEジュワン・ジョンソン(#83)、WRリル・ジョーダンハンフリー(#84)も1年契約で引き留めています。
4.その他FAの動向
ナイナーズのDTケンタビウス・ストリートと契約しました(契約内容は不明)。昨年30%以上のスナップ数で3サックを記録しているものの、ナイナーズからRFAのオファーを受けませんでした。DLコーチのライアン・ニールセンがカレッジ時代に指導していた縁で契約に至ったのでしょう。
WRタイ・モンゴメリーはペイトリオッツへ移籍となりました。
QBウィンストンとの再契約のほか、WRジャービス・ランドリーの獲得にも動いているようです。
Tテロン・アームステッド(#72)はドルフィンズ、WRトレクアン・スミス(#10)はファルコンズが興味を持っているという話。
ワトソンのトレード獲得に必死で他の動きがかなり地味です。サラリーキャップには30Mものスペースがありますが、いったい何に使うのか・・。
5.コーチ人事続報
空席だったストレングス&コンディショニングコーチについては、ストレングスコーチという肩書きでアラバマ大のアシスタントストレングス&コンディショニングコーチだったマット・クラップを引っ張ってきました。スポーツサイエンスディレクターのマット・レアとの繋がりでしょう。アシスタントからの起用に不安を隠せませんが。
そのほか、シニアオフェンシブアシスタントとしてボブ・ビックネルを雇いました。直近では2020シーズンまでベンガルズのWRコーチを務めていたようです。
6.ドラフト補填ピックは3巡2個
ドラフトの補填ピックについても正式な通達がありました。セインツは3巡98位(DEトレイ・ヘンドリックソンのベンガルズ移籍にともなうもの)と3巡101位(テリー・フォンテノットのファルコンズGM就任にともなうもの)が追加されました。ラッキー。