ペイトリオッツから制限付きの FA (RFA)になっている CB マルコム・バトラーが先週水曜日(15日)から木曜日(16日)にかけてセインツを訪問しました。トレードが成立した場合に新たに結ぶ契約の金額が提示されたと思われます。その後、DB コーチのアーロン・グレンらとディナーを共にし、ニューオーリンズを去りました。感触は良かったようですが、まだ時間が掛かりそうです。

 

バトラーのトレードの代償は高順位のドラフト指名権になります。1巡 11位を差し出す可能性も指摘されています。セインツの日頃の大盤振る舞い癖を考慮すると普通にあり得そうだからこわい。FA 解禁前後、セインツは CB A.J. ボウイ(テキサンズ→ジャガーズ)、マーカス・クーパー(カーディナルス→ベアーズ)に興味を示したようですが、契約には至りませんでした。その後、バトラーのトレードを模索していることからも、実績十分の若手 CB を是非とも獲得したい意向が見えます。現状の FA 市場では先発レベルの CB はほぼ売り尽くされており、バトラーのトレードが頓挫するとこれを叶えるのは不可能になります。セインツとしては大盤振る舞いしてでもバトラー獲得に執念を燃やしかねない状況にあります。

 

バトラーのトレードが実現しなかった場合は、1巡 32位での CB 指名が有力になります。今年のドラフトは DB の当たり年で、2-3巡でも即戦力を指名できると言われています。11位はパスラッシャーの指名に使い、32位で CB を指名すれば良いかと。その上、中位でもう 1人指名するのもアリだと思いますが、ちょっと指名権が足らないかな。

 

いずれにしても、トレードの成否が決まらない限りドラフト指名の見通しが立たず、妄想もはかどりません。困りました。

 

・ CB のデプスを確認

 # 40 デルビン・ブロー 27歳 6-1/196 3/3

 # 25 P.J. ウィリアムス 23歳 6-0/196 3/4

 # 27 ダミアン・スワン 24歳 6-0/189 3/4

 # 24 カイル・ウィルソン 29歳 5-10/190 UFA

 # 24 スターリング・ムーア 27歳 5-10/202 UFA

 # 28 B.W. ウェブ 26歳 5-11/190 UFA

 # 46 ケン・クラウリー 24歳 6-1/180 2/3

 # 21 デバンテ・ハリス 22歳 5-11/190 2/3

 

ブロー、ウィリアムス、スワンがケガからの回復リスクを持ちます。特にウィリアムスとスワンは脳震盪を抱えているため、今後の見通しが立ちません。そのため、FA、ドラフト、トレード等あらゆる手段を通して即戦力を獲得することが急務となっています。UFA になっているムーアはセインツ残留を希望し、チーム側も応じる意思があるようです。ニッケルバックの争いに加わるかどうかでしょう。

 

・ CB のドラフト上位指名候補 (ランキングは CBS Sports より)

 No. 5 Marshon Latimore (Ohio State rSo 6-0/193)

 No. 19 Marlon Humphrey (Alabama rSo 6-0/197)

 No. 27 Fabian Moreau (UCLA rSr 6-0/206)

 No. 36 TreDavious White (LSU Sr 5-11/192)

 No. 37 Cordrea Tankersley (Clemson Sr 6-1/199)

 No. 39 Chidobe Awuzie (Colorado Sr 6-0/202)

 No. 45 Teaz Tabor (Frolida Jr 6-0/199)

 No. 46 Jourdan Lewis (Michigan Sr 5-10/188)

 No. 49 Gareon Conley (Ohio State rJr 6-0/195)

 No. 55 Kevin King (Washington Sr 6-3/200)

 

ラティモアは届かないにしても、1巡 32位、2巡 42位での指名がちょうど良さそうな選手が 10名ほどいる状況。直前で次々と指名されていく可能性もあるので、特に高く評価する選手がいる場合はトレードアップして確実に指名するパターンも考えられます。個々の選手を全部チェックするの大変。