赤字から復活5カ月で2割の在庫削減術 日東電工の「む・げん・だい」作戦 | 依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

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依田会計IT室長によるOBC奉行活用術-小金井公園 桜


今日は家族で小金井公園へ行ってきました。

自転車で30~40分くらい。とても気持ちよいサイクリングが出来ました。

まだまだ桜もたくさん咲いていて、花見している人も大勢いました。

やっぱり花見して、外でお弁当食べたりするのはいいですね。



 いよいよ、今週開催!! ■■■■■■■■■■■■■■■


4/18(水) 15:00~17:30
第1部「経営に役立つ販売管理システムとは」

依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

セミナーの内容や参加費を無料にする方法はこちらの記事をご参照ください!

http://ameblo.jp/yoda-bugyo/entry-11203361299.html


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先日、日経新聞(電子版)で在庫の記事を見つけました。

見つけたのは、同僚の中島ですが・・・えっ

中島のブログ、「どんとこい!賃貸管理 」もどうぞよろしく。どーもっ



日経新聞(4/12版)に掲載された


赤字から復活5カ月で2割の在庫削減術

        日東電工の「む・げん・だい」作戦


元ネタ



依田会計IT室長によるOBC奉行活用術-日東電工

日東電工は液晶画面の工学フィルタなどを製造しているメーカーで、

27カ国にまたがり、13500種類もの製品を作っているそうです。!!

興味を持った方は、日東電工ってどんな会社?早わかり日東電工  へ。


記事は、こんな書き出しで始まります。

3年前のリーマン・ショックで単月赤字に陥った日東電工が息を吹き返した。復活の決め手は、70社を超す海外現地法人の在庫水準に目を光らせ、ムダを徹底的に省いたことだ。従来の常識や慣行にとらわれず、700億円あった在庫金額を5カ月で560億円に削減。棚卸資産回転日数も66日から38日まで縮めた。同社が進めた「む・げん・だい」作戦とは…。


在庫を140億円も減らしたというのはすごいですね。


それでも、まだ560億円あるというのが、中小企業ではありえない数字で、


想像がつきませんが、小さいものでも積み重なるとそうなってしまうんですね。


棚卸資産回転日数も、66日から38日縮めるには不通にやっていたら出来ないレベルです。


これを読んで、この成功にはいくつかのポイントがあります。


ポイントを絞って、ご紹介します。



■ ネーミングの妙



まず、「む・げん・だい」プランという、ネーミングがうまい。


  む(無)=無くす


  げん(減)=減らす


  だい(代)=代える


この3つの着眼点から、すべての業務を見直したということです。


いろいろ検討するとき、いろんな手段や問題点が浮き彫りになると思いますが、


それを、この3つが可能か?という観点で考えることで対策がブレにくくなるのでしょう。


しかも、それぞれの持つネガティブなイメージを、このようにつなげることで、


広がりを持つ、ポジティブな言葉に置き換えてしまった点は秀逸ですね!



■ 権限を与えた



在庫削減などの6つのテーマに対して、部門横断型のチームを作ります。


各チームのリーダーには、現場の業務に精通する部課長クラスをあて、


チームリーダーの方針には他の事業部門も必ず従うことに決めたそうです。


総論賛成、各論反対。 よくある話です。


そのチームに権限を与えないと、メンバーはつらくなってしまい、


続かなかったり、逆にメンバーのやる気を削いでしまうことすらあるでしょう。


皆分かっているつもりでも、意外に出来ていないのでは?



■ 目標を明確にした



在庫削減の取組状況を赤・黄・紫・青の4つの信号であらわしました。


これを定期的に、自分だけでなく、他がどのような状況かも分かるように公表。


お互い切磋琢磨しつつ、成功しているところの話を聞くなど、情報交換もされるようになったとか。


4つに色分けという分かりやすい方法で示したことで、目標が明確になります。


また、ちゃんと誰からも見えるようにすることは必然的に他者の目を意識しますし、


成果を出しやすくなると思います。



■ 問題意識の共有



この事例は、日東電工のグループ会社が、会社単位で、問題解決にあたっています。


日本法人が現地法人に発注するような流れの場合、日本法人が発注をキャンセルすると


そのために準備していた現地法人は在庫を抱えることになってしまいます。


したがって、日本法人がキャンセルした発注分は日本の工場が肩代わりすると宣言。


会社の本気度が伝わります!


また、この措置により、工場の在庫が増えた場合、生産調整の休業をするのですが、


そのとき、工場だけでなく、本社も休業を命じたそうです。


本社は工場とは直接関係のない部署もたくさんあるはずですが、このような措置をとることで


他人事とは思えなくなりますから、問題意識を共有し、皆で考える風土が出来る。


まさに、前者一体となって問題解決にあたる雰囲気が作り上げられたと思われます。


本社からは当然反対の声も上がったでしょう。でも、それを命令できるのは


社長だけですから、いかに社長自身が本気だったかが分かります。


「その人の身になって。」 よく言われる言葉ですが、そんな簡単な話ではないです。


いかにそう思えるか、それを仕組みとして作り上げています。



■ 継続



最後に、それを継続していることです。


一時的に出来ても、戻るのは簡単ですよね。ダイエットもそう。 - リ・バ・ウ・ン・ド


継続するよう、毎月チェックを続け、棚卸資産回転日数は34-35日で安定しているとのこと。


すごいなぁ。続けるのって、大変ですよね。


社長が強い意志を持って対応し、そのための組織や体制を維持しているからこそ、


続くのでしょう。


社長! 社員は社長の本気度を見てますよ・・・




この例のように、何百億、何十億、という効果は出ないかもしれませんが、


たとえ、数百万だとしても、われわれ中小企業には小さくない数字です。


在庫はお金ですから、数百万円の現金があったら、出来ることいくらでもありますよね。


そのお金を借りたり、生み出すのにどれだけ苦労しているかを考えたら、


在庫削減は間違いなく、すぐに取り組むべき経営課題です。



皆さんも、自社の状況を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。




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弊社では、商蔵奉行を中心とした販売管理システムと在庫管理のアドバイスを

行なっています。なかなか自社だけではうまく解決できないという経営者の方は

一度ご相談ください。


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  依田(石井)公認会計士税理士事務所 /株式会社 フシ総合研究所


  担当: IT経営支援室 古屋
  メール:shop@fushi.jp

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