単価変更機能の代替 | 依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

OBC商蔵奉行を中心とした奉行シリーズの最新情報や活用方法を紹介しつつ、中小中堅企業の経営とITの融合を目指してみたり、みなかったり。。。

OBC商蔵奉行になくて、他社システムによくある機能の一つに、“単価変更機能”があります。

単価変更機能とは、指定日以降の伝票登録する際には、自動的に新単価を使用するという機能です。
商蔵奉行では登録されている単価を一定の日に入れ替えるような仕組みはありません。名称はシステムによって、多少異なると思いますが、この機能は意外と商蔵以外では良くある機能で、これを持っていないシステムのほうが少数派かもしれません。

確かにこれは便利な機能ですね。単価の変更はあらかじめ準備して進めるはずですが、それに対応していないとは!そんなユーザーのニーズはOBCサポートセンターには届いていないのでしょうか?

ですが、商蔵奉行でも全く対応する方法がないわけではありません。
今日はそんなときのための、代替方法をご紹介します。

単価の一括変更には、「汎用データ受入」を使用します。
(※汎用データ受入はスタンドアロンではSuperシステムでないと使用できません。Aシステムをご利用の方はアップグレードが必要です。)

汎用データとして、事前に商品コードと商品名、旧単価、新単価といった項目のデータを作っておきます。そのデータの元は商品登録から必要事項を転送でCSVやTXTにエクスポートして作成すると良いでしょう。
事前に作っておいた新単価のリストを、[Super]-[汎用データ受入]から読み込みを行ないます。

他社システムのように伝票日付で判定して新旧単価を自動的に適用してくれるわけではありませんので、変更日の前日夜間等に受入処理をする必要がありますし、伝票登録日が伝票日付と一致しない場合(事前登録等)では使用できないことになるので、完全に代替できるわけではありませんが、全部の変更とて入力で変更しなければならないというわけではないので、まぁ許容できるのではないか、と個人的には考えています。

おそらくシステム選定時に機能評価をすると、この部分はマイナス評価を受けることになると思うのですが、とはいえ、決定的なマイナスではなく、それ以外のところで決まるだろうと思います。

当事務所では、システム導入時にマスターデータのコンバートもお受けしていますので、単価の一括変更をこのような方法で行なうことも可能です。ご自分で出来る方は全く問題ないと思いますが、データの扱いは慎重に行なう必要がありますので、ご心配な方はご相談ください。

それにしても、OBCさん、ユーザーの機能要望は真摯に耳を傾けてますか?OBC奉行シリーズの導入を支援する立場だからそこ、OBCに期待して、今後に期待します!