母と一緒に118回めのアグラバー訪問。1階センターブロック5列(コロナ対策で実質2列め)で観ました。
キャスト。↓
前回観た時にお腹周りと衣装があまり似合っていないのが気になってしまったジャスミンの木村奏絵さん。
あれ? お腹周りがすっきりしてる?
前回は、歌の息継ぎのたびにボコッと音がしそうなくらいお腹が激しく動くのも気になったのですが、それもあまり気になりませんでした。
さすが、若いから成長が早いですね。演技の硬さもだいぶとれていました。芝居がやや段取りっぽいのがまだ気になりますが。
だけどやっぱり私の目には魅力的に映らないのよね これはもう好みの問題かな。
深水彰彦さんのジャファーは、前回まではなんか違うと思っていたのですが、だんだん"深水ジャファー"の味がわかって来ました。
『ダイヤの原石』の洞窟に向かう途中の場面で、アラジンが乗り気でないのに「このクソガキ!」と思わず怒鳴ってしまうジャファー。イアーゴに「短気は損気!」とたしなめられて我にかえり、自分を押さえてアラジンに「すまない」と詫びます。深水ジャファーの「すまない」、すっごく決まり悪そうで、謝りたくない気マンマンで、笑ってしまいました。うん、こういうジャファーもありかも。
私のご贔屓の戸高圭介くんのオマールは、今回も白瀬英典くんのバブカックにいい感じにいじられてました
『逃げ足なら負けない』のあと、アラジンが老婆にパンをあげてしまってマブダチ3人組がぶつくさ言いながら去るところで、「ごめんよ、今度埋め合わせするから」とアラジンに言われて一番後ろにいたオマールが立ち止まって振り返り手を振ります。戸高くんは満面の笑顔で両手を振るのよね。かわいい で、オマールがまた前を向いて袖に入ろうとしたら、今回は誰かがそこにいて弾き飛ばされてました。なんと、先に袖に入ったはずのバブカックがまだそこに立っていました。しかも、壁の影から恨みがましい表情でアラジンを見ていたようです。そんなバブカックを苦笑いしながら袖に押し込むオマール。かわいい
1幕の市場の場面とか2幕のお城の場面で、アラジンとカシームが喋っている後ろでこちょこちょ芝居している2人も大好きです。戸高くんと白瀬くん、楽屋でも仲良しなんだろうなー。
プライベートな関係の雰囲気をそのまま舞台に持ち込むのは、慣れやだれにも繋がって危険なことだと思います。でも、戸高くんと白瀬くんは2人の素でのいい感じな雰囲気を、うまく役の上の関係に活かしていると思います。バブカックは他にも何人か役者さんがいるけど、戸高くん、白瀬くんがバブカックの時が一番楽しそうです
白瀬くん、1幕の市場の場面で床に何か落ちたのを拾ってました。誰かの衣装のパーツ? 拾い上げてクンクン匂いをかぐバブカック。食べ物か確かめてたの? 「これは食えないな」みたいな顔してました。そのまま隠し持ってはけました。舞台に異物があったら危ないもんね。白瀬くん、さすがの捌き方がです。
さて、SNSで「19日の公演で魔法の絨毯が飛ばなかった」という情報を見ました。舞台機構のトラブルで、『ホールニューワールド』は魔法の絨毯に乗らずに歌っていたとか。20日も絨毯ナシだったみたいですね。
さすがに昨日はもう直っているだろうと思っていましたが、昨日も絨毯は舞台に現れませんでした。
おかしいと思ったのは1幕のラストから。アリー王子になったアラジンに、ジーニーが「魔法の絨毯も用意しておくからね」というセリフがあるのですが、それがカットされていました。聞き逃してしまいましたが、たぶん、2幕のジーニーがアルに自分自身に戻れと諭すところの「ゴージャスや衣装に魔法の絨毯も用意した」というセリフの魔法のじゅうたんの下りもカットされていたのでしょうね。
そして、いよいよ『ホールニューワールド』の場面。ジャスミンの「あなたも財産が目当てなのね!」のあとの「出て行って!」がなかったと思います。
怒ってしまったジャスミンに、普段なら「そうだね。自分の道は自分で決めるべきだよね」と言って窓から飛び降りるアラジン。でも、絨毯がないので「♪ここを抜け出そう 2人で密かに」と歌い出しました。絨毯はなくてもジャスミンの部屋の大動画が飛んで、2人は舞台上に立ったまま、満天の星空の下でナンバーを歌いました。
歌のあとは
アラジン:ほら無事に帰ってきた
ジャスミン:ありがとう、あんな素晴らしい景色、初めて見たわ。
アラジン:今、僕の目に映っている景色のほうがずっと素敵だよ
のやりとり(セリフはうろ覚え)がカットされて、アラジンの「たとえ君が僕を選んでくれなくても、今夜の思い出は一生忘れない」というセリフに繋げていました。
うーん、話は繋がっていたけど、なんだかちょっと不自然なカットの仕方のような気がしました。
それにしても、絨毯さんはよほど具合が悪いみたいですね。寝込んでるのかな。
冗談はともかく、絨毯は高いところまで上がるから、万が一のことがあったらケガではすまない可能性も大いにありますものね。慎重にメンテナンスをしているのでしょう。
今日はどうなんだろう? 魔法の絨毯が休演したまま保守点検にはいってしまいそうですね。
明日は日本上演6周年の記念日なんだけど、明日も飛ばないとちょっと悲しいかも。仕方がないことですけどね。
舞台機構のトラブルは、『ライオンキング』でよく見ました。大草原の草たちを乗せて上がって来るはずのセリが止まってしまったり、シンバとスカーが闘う崖が出て来なくて2人が地上で闘ったり(この時は命綱の不調だったみたいです)。『オペラ座の怪人』では、1幕の最後でシャンデリアが落ちないのも目撃しました。
舞台機構も含めて、やはり舞台芸術はナマモノですね。
海劇場のタングはまだお仕事中でした。
福岡公演が終わったらいなくなっちゃうのかなと思ってたから、いてくれて嬉しい
キラキラ〜✨