2020.12.20昼『ライオンキング』東京公演(日本上演22周年) | 猫はミュージカルの夢を見るか

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猫と劇団四季が大好きなオバサンの、猫との日々と観劇日記。
愛猫は2022.2.8にお空に還ってしまいました。
観劇日記はサボリ気味です…。
2023年春から、バラを育て始めました。

注意長文です。おまけに愚痴っぽいあせる



2020年12月20日、劇団四季の『ライオンキング』が上演22周年を迎えました。
私は初演の頃に数回観ましたがその時はハマらず、2008年に金久烈(キムグヨル)さんのファンになったのをきっかけにLKにもハマりました。今はムファサで活躍しているグヨルさんも、当時は男性アンサンブル13枠(シマウマ、ハイエナダンサー、大草原の草、ジャングルの草)でした。
2008年の10周年記念日以来、周年記念日には毎年観劇しています。
グヨルさんが記念日に出ることって案外少なくて、私の記憶では17周年(2015年)の大阪公演に13枠で、21周年(2019年)の東京公演にムファサで出演したくらいです。

そう、去年は記念日の東京サバンナにいたのよ。
私の最愛の王様が。

グヨルさん、今年の記念日にもムファサで出演でしたが、名古屋公演でしたダウン
グヨルさんが記念日に東京サバンナにいないことだけだったら耐えられたけど、名古屋サバンナにいるなんて…まるで生殺しよー!!えーん

世間がこんな状況でなかったら、もちろん今年の記念日は名古屋でお祝いしたと思います。
無理をすれば行けないこともありませんでした。旅費の割引がなくても行きたければ行くし、国や自治体が不要不急の外出を控えるようにと言っているのはあくまでも"要請"ですから、出かけても法律を犯すわけではありません。
でも、コロナ感染者が毎日爆発的に増えている今、劇場は最善の感染症対策をとってくれていることはわかっていても、他県への移動が伴う観劇遠征はかなりリスクがあります。自宅のドアから直接劇場に行けるわけはなく、長時間新幹線に乗ったり、いつもと違う街(しかもそこそこの繁華街)を歩くのですから。感染していたら症状がなくても他人にうつしてしまうなんて、ほんとにやっかいなウイルスだわムキー(私はうつされるのも怖いけど、自分が知らないうちに誰かにうつしてしまうのも怖いです汗

そんな訳で、ちょっとどんよりした気持ちで母と一緒に大井町に向かいました。
私の心と反対に、劇場上空は澄んだ青空。
今、隣の『キャッツ』に母のいちばんのご贔屓の松永隆志くんが出ているから、「こんなことなら『キャッツ』にするんだった」とちょっと思ってしまいました。いかんいかん。
LKは私にグヨルさんの素晴らしさを教えてくれた作品。それにグヨルさん自身もきっと大切に思っている作品だろうから、ちゃんと記念日をお祝いしなきゃ。
気を取り直してエントランスに向かいました。でもそこでまたちょっと寂しい気持ちに。
今年はクリスマスの飾りがないのねー。
去年の看板はこんなふう↓だったのに。
四季の劇場は、昔はクリスマスの頃になると劇場前にツリーを置いてたんだけど、いつしかツリーがクリスマスの飾りつけをした看板に変わり(札幌や名古屋や大阪の劇場はつい最近までツリーを置いてくれてました)、今年はついに何もなし。
今年はこんなご時世だからでしょうか。四季も経営状況が厳しくなっちゃったからねえ。それにしても寂しいショボーン

キャストボード↓
何度見てもグヨルさんの名前はありませんでした。←しつこいな(ーー;)
でも、母と一緒に応援している近藤聡明さんがティモンだし、現役シンバでいちばん好きな島村幸大くんがいるし、飯村和也くんのスカーも好きだし、福井麻起子さんのラフィキは久々に観るし、ハイエナトリオのキャストも私好みだから、記念日を楽しもうと思いました。
席は再販売でゲットした1階センターブロック実質3列めの真ん中寄り。コロナ禍初期の四季の会先行で取れたのは15列めだったので、ラッキーでした。
最近のチケットの売れ行きが嘘のように、客席はほぼ満席でした。コロナ第3波の真っ只中でもみんな記念日は観たいのねえ。私はグヨルさんが出ていれば記念日じゃなくても観るけど。
記念日に盛り上がりに来る人も多いらしく、普段は拍手が起こらない場面でも大きな拍手が。オープニングで動物達が客席から登場しただけで、大きな拍手で客席が熱気に包まれました。
実は私、記念日のこんな雰囲気がちょっと苦手。そんなにLKが好きなら、記念日じゃない普段の公演も観に来ればいいのに。来てないから空席が多いんじゃないの? と、少し斜めな気分になってしまうのです。ひねくれ者でスミマセンあせる

さて、グヨルさんがいなくても、やっぱりLKは面白かったです。
LKを観たのが9/27以来で久しぶりだったせいもあるのかな。ちょっと新鮮味も感じました。

今回、特に目を引かれたのは、飯村和也くんのスカー。以前にも何回か観て「いいな」と思っていましたが、更によくなっていました。
飯村くんのスカーって、「俺には知恵がある。だが腕力はないからな。そう生まれついてるんだ」という台詞がピッタリです。『ちびまる子ちゃん』に出て来る丸尾くんのように額のあたりに縦線が垂れていそうな鬱々とした表情がたまりません。いつも斜め下から兄・ムファサを見上げているいるのでしょうね。
そして、頭の良さから来るものなのか、仕草にそこはかとなく品が漂っています。
『覚悟しろ』のラストで高笑いしている時に、狭まってピンになっていく照明を不快そうに腕で払うのが好き。これ、多分飯村くんしかやっていない芝居だと思います。ムファサを追い落とす計画を実行する高揚感の中で、一瞬、自分の企みをムファサに見透かされてしまったような気がしたのかもしれません。スカーの心の弱さを感じます。飯村くんの役作り、いいなあ。

島村幸大くんは、アラジンで見せてくれる自然で細かい芝居をシンバでも見せてくれます。相手の芝居を受けて返すのが実に巧い。
体は大人になったけど、心はまだ子どもなシンバの"ホルモンのせいでモヤモヤモヤ"な落ち着きのなさが、とってもほほえましいです。川を跳び越えるのを躊躇するティモンを「ティモ〜ン」と煽るのがこにくたらしくてたまりませんラブ
スカーとの戦いのあと、ラフィキに布を掛けてもらう時のシンバの表情にぐっと来ます。達成感に満ち、王の自覚に目覚めたシンバの中に、ムファサや歴代の王たちが確かにいると感じさせてくれる表情です。
島村シンバ、とても好きですラブ 記念日に観られてよかったアップ

ヤングシンバの中谷謙介くんもよかったです。目をまんまるくし見開いたビックリ顔がとてもチャーミングラブ
『朝の報告』では、ムファサのポーズだけでなく表情まで一生懸命マネしていました。かわいいラブラブ

近藤聡明さんのティモンは相変わらず明るくて優しくていいヤツでしたニコニコ
プライドロックを登っていくシンバをぷるぷる震えながら見守って堪え切れず号泣する近藤ティモン。何度観てももらい泣きしちゃいます。

平山信二さんのムファサは割と好きなんですが、もう少し、王様の顔とパパの顔に振れ幅があるといいなと思います。
平山ムファサは大らかさが魅力的ですが、王様の時に見せる大らかさと、最愛の息子に見せる大らかさはちょっと違うと思うんです。シンバといる時はもう少し隙のあるパパでいてもいいのではないかと。←偉そうでスミマセン(~_~;)

平山さんにはとても申し訳なくて失礼なことなんですが、『お前のなかに生きている』は名古屋にいるグヨルさんに想いを馳せてしまいました。
だって、この場面のムファサがすごくよく見える席だったんだもんあせる
ああ、やっぱり今年もグヨルさんには東京サバンナにいてほしかったえーん ←ホント、しつこくてスミマセン(-。-;

特別カテコは、ご挨拶だけでした。スカー役の飯村和也くん。
飯村くん、なんだか目がうるっとしてたみたい。口調も泣きたいのを堪えているようでした。記念日のご挨拶をさせてもらえるのは、とても栄誉なことなんですね。
飯村くんもずいぶん長くLKに関わっているし、シンバもやっていたから、思い入れが強い作品なんだろうと思います。感無量だよねキラキラ

22周年記念グッズはクリアファイル&ボールペンセットとシークレットマグネットを買いました。
マグネットはザズとプンバァが出ました。
いつも出るキーホルダーは今回はないのね。キーホルダーは買っても付けるところないなーと毎回思ってたので(封をあけてもいないキーホルダーがたくさん我が家のひきだしに眠っています)、実用的なグッズは嬉しいですニコニコ クリアファイルって結構使うのよね。ボールペンはカバンに入れておこう。マグネットは冷蔵庫の扉にメモをはさんで付けました。

今週もグヨルさんは名古屋サバンナです。寂しい…ショボーン
私の王様の東京サバンナへのご帰還を、心から待つばかりです。