人は生まれてから亡くなるまで、実にさまざまな経験をしますよね。
ふと、そんな記憶は亡くなったあと、どこへ行くのだろう──
そんなことを考えたことはありませんか。



私がそう思ったのは、父が亡くなったときでした。
74歳でした。
その頭の中に詰まっていた思い出や知識、経験の数々が、
いったいどこへ行ってしまうのだろう。
なんだか、もったいないな……そんな気がしたんです。

そしてそれは、そのまま息子のことにも重なります。
29歳でした。
短いようで、決して短くはない人生。
楽しかったこと、恥ずかしかったこと、
悲しかったこと、辛かったこと。
きっと、親の知らない出来事も、たくさんあったはずです。

私はね、そんな思いや記憶は、
シャボン玉のように空中をふわふわ漂っているんじゃないか、
そんな気がするんですよ。

そして、ある瞬間、
ふわっと誰かの心に入り込んできて、
親しかった人の記憶として、よみがえる。

あなたにも、
ふいに、お子さんの思い出がよみがえったことはありませんか。