今日、朝の掃除をしていて
息子が最後に心療内科で処方されていた薬を捨てることになった。
うちは、どちらかと言えば
「捨てられない派」だ。
息子のものは、ほとんど当時のまま残っている。
洗面所の歯ブラシまで。
もう三年も経つというのに。
私としては、あの薬は
息子の命にとって本当に良かったのだろうか、と
どこかで思っている。
もし本当にプラスに作用していたのなら、
こんな悲しい結末にはならなかったんじゃないか、と。
でも今まで触れなかった。
息子に関わるものは、
どうしても手をつけられない。
できることなら、
自分がこの世を去る時まで
そのまま置いておきたい。
そんなふうに思っている。
じゃあ、なぜ今日捨てることになったのか。
それは妻のひと言だった。
「少しずつでも捨てないと、片付かないよ」
薬の袋に書かれた名前を
マジックで塗りつぶしているとき、
何とも言えない
悲しさとも、寂しさとも言えない感情が
胸の奥から湧いてきたのでした。