あの日を境に見上げる空には夢や希望の光が消え去り天井しらずの苦しみの空間が広がりました。
 そんな時グリーフを癒す数々の書物がありました。そんな中で何度も読み返し、心を和ませて頂いた本があります。
 一番に挙げたいのは倉嶋厚さんの「やまない雨はない」です。
奥さんをなくされた倉嶋さんが悲嘆の底で自殺を試みたり精神科病棟に入院したりといろんな壁にぶち当たりながらも再生していく様子が描かれています。
 私も自分が苦しくなるとこの本を読み自分と見比べては胸をなでおろしたりしました。
 そして、そろそろ一周忌になるけどグリーフの沼から抜け出せない自分がいますが、先人たちの知恵に励まされ頑張りたいと思います。