フィリピン・マニラ在住の陰ヨガ講師Yocchiのブログ訪問、ありがとうございます。

 

昨日、3日間のZoomクラス「食と栄養の化学 Dietetic&Nutritional Science」が終わりましたニコニコ

最終日は7時間、さすがにくたびれました。高校の授業以来の、分子構造の化学式や「クエン酸回路」なんて懐かしい用語が出てきて、生物化学の授業のようでした。私より英語が得意なフィリピン人参加者の皆様が「脳が溶けそう」と嘆くほどの情報量(笑)

 

でも、伝統医学だけでなく、西洋科学の側面からも、栄養、身体について知っておくのは、とても大事だな、と改めて思いました。

伝統医学も最新科学も、突き詰めると、生物はDiversity(多様性)が大事!と結論が同じなのが面白いです。

 

学んだことを少しづつ、ブログでもご紹介していきますね。

今日はミネラルについて。

ミネラルは微量栄養素 Micro nutrientsと呼ばれます。多量栄養素macro nutirentsの炭水化物、タンパク質、脂肪と違い、それ自体はエネルギーとして使用されないので、必要量は少ないですが、新陳代謝において欠かせないものです。体内での情報のやり取りは電気的なエネルギーで行われますが、そこに欠かせないのがミネラルです。また、髪や爪、骨の原料にもなります。

 

ミネラルは地球上の生き物、地下水、土などあらゆるところに存在していますが、現代人はミネラル不足と言われています。

昔の人のように地下水を飲みませんし、土のミネラルが失われた大規模農業で育った作物を食べています。また、加工食品や精製された穀物の消費も多いです。

そして、ストレスの多い生活はミネラルを浪費してしまいます。

ミネラル不足は新陳代謝がうまく行われず、免疫力が落ちてしまいます。

 

ストレスの多い生活をしている人、ミネラル不足を自覚している人は、ミネラルのサプリメントを摂るのが良いでしょう。

 

ただ、ミネラルのサプリメントを摂る時にはいくつか注意点があります。

 

1、単体のミネラル(鉄、亜鉛、カルシウム等)ではなく、マルチミネラルで摂る

ミネラルは単体ではなく、チームで働きます(例えば、カルシウム+マグネシウム、ナトリウム+カリウム)。ミネラルそれぞれに理想的な比率があるため、単体のミネラルを摂ると、そのバランスが崩れてしまいます。また、ミネラルは微量栄養素であり、摂りすぎは身体に害になります。特にミネラルの中でも、微量ミネラル(Micro Mineral)と呼ばれるもの(鉄、亜鉛、銅などを指す。一方、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムは多量ミネラルと呼ばれる)は体内で必要な量はわずかなため、摂り過ぎで弊害が起きやすいです。

サプリを飲むなら、ミネラルが組み合わさったマルチミネラルを選ぶと良いでしょう。

 

2、キレート化されたネラルで摂る

ミネラルはそのままだと吸収されにくく、「キレート化」(吸収されやすい形に加工されたもの)されたものを摂取する必要があります。ただ、日本ではキレート化されたミネラルサプリメントは少ないようです。

 

 

コーヒーやお茶はミネラルの吸収を妨げる効果があるので、控えめに。

また、種子類、全粒穀物、豆類はミネラルを排出する成分が表皮に含まれるので、8-10時間水に浸して使いましょう。

 

生命力維持に大事なミネラル。

特に免疫力を高めておきたい今の時期には、不足に注意したいですね。