ベジタリアン栄養学のWong Kee Yew先生の「腸の健康」の講座で習ったことの一部をご紹介します。

穀類にドライフルーツやナッツを加えたグラノーラを、朝食に召し上がっている方も多いと思います。手軽で便利ですもんね。


実は、グラノーラは消化が悪い食べ物。グラノーラの仲間の「ミューズリー」も同様です。
大手メーカーの市販のものは砂糖や添加物を多く使っている、という点もありますが、例え、無添加・無糖のオーガニックのグラノーラやミューズリーでも消化に悪いのは変わりません。

その理由をいくつか挙げてみましょう。
1、全粒穀物やナッツを水に浸さずに使っている
全粒穀物やナッツ、豆などの種子類はそのままだと表皮に消化しづらい成分がついているので、食べる時は事前に、水に8-10時間浸さなくてはいけません。売っているものは間違いなく、水に浸していないでしょう。


2、高炭水化物×高たんぱく質の組み合わせ

穀類=炭水化物に、ナッツ=タンパク質の組み合わせに、牛乳やヨーグルト=タンパク質をかけて食べるグラノーラ。
炭水化物とタンパク質の量がほぼ5:5の食べ物は消化に悪いんです。それぞれ消化のプロセスが違うため、同時に同じ量を摂ると、胃腸がどちらを消化すべきか、混乱してしまうそうです。
炭水化物とタンパク質を同時に摂る場合は、どちらか一方を80%以上にして摂りましょう。

3、種子類(全粒穀物、ナッツ、豆含む)が5種類以上
市販のグラノーラやミューズリーの原材料を見ると、例えば「オート麦、ライ麦、全粒小麦、ひまわりの種・かぼちゃの種・アーモンド」のように、種子類が5-6種類入っています。
種子類が5種類以上なのも、消化システムを混乱させるそうです。3種類以内にしたほうが消化のためです。

私はナッツ類が大好きなので、全粒穀物も食べつつ、ナッツもいろいろ食べていました。でも、この話を習ってから、一度にいろんなナッツを食べないようにしたら、身体がとても軽く感じました。たとえ、水に浸していた全粒穀物やナッツでも、いろんな種類を一度に摂るのは消化の負担になっていたんだなあ、と気づきました。

旅行の時に飛行機の中でミューズリーバーを食べる時があったのですが、たいてい胃が重い感じがしました。これも消化に悪かったのですねゲッソリ


グラノーラやミューズリーは栄養たっぷりで体に良いというイメージがありますが、特に胃腸が弱い方は避けた方が良さそうです。