今日もベジタリアン栄養学のWong Kee Yew先生の「消化器官の健康 Digestive Health」から、消化を悪くする食習慣について、ご紹介します。
前回の記事で、食事中(食事の前30分と食事後1時間以内)は水分を摂りすぎると、消化に悪くなる、という記事を書きました。摂るなら、80ml以内の温かい水分。それ以上は、胃液が薄まり、消化不良を起こすもとです。

その点でも、食後のコーヒーとお茶は控えた方がいいのですが、他にもコーヒーとお茶を控えた方がいい理由があります。


それはコーヒーとお茶に含まれるカフェインとタンニンが栄養素の吸収を妨げるからです。緑茶の成分として「カテキン」が有名ですが、カテキンはタンニンの一種です。タンニンは殺菌作用による食中毒の予防、風邪やインフルエンザの感染予防などの良い効果もありますが、食事中にとる時には注意です。
特に緑茶は胃を弱めてしまうので、飲み過ぎないほうがいいでしょう。

コーヒー好きだけど、健康に気を使う人は、カフェインレスコーヒーや、大麦を炒ったり、大豆を炒ったりした代用コーヒーを飲む方もいますね。これらにはカフェインは入っていませんが、これも飲み過ぎは注意した方がいいそうです。
なぜなら、カフェインレスコーヒーも代用コーヒーも焙煎しているため、AGE(Advanced Glycation End Products)と呼ばれる終末糖化産物が含まれるためです。
AGEは「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことで、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされます。
AGEは、「加熱する温度が高いほどより多く発生する」という特徴があるので、高温で焙煎した代用コーヒーにも含まれます。ちなみに、私が高温調理をしたもの(揚げ物、炒め物など100度以上で調理したモノ)を避けるのは、AGEを避けるためです。

コーヒー好きな人には残念な話ですね・・・。一緒に講座を受けたコーヒー好きなフィリピン人の友達は「Kee Yew先生から習って残念なことは、コーヒーを飲めなくなったことえーん」と言っていました(笑)

ちなみに、お茶の場合、樹齢100才以上の木からの茶葉の場合、あまりカフェインやタンニンを含まないそうですが、すごく希少価値が高い高級茶ですね。。。

コーヒーやお茶は嗜好品として、たまの楽しみに取っておくのがよさそうです。