世の中には
「うつ状態=気分の落ち込み」
とだけ思っている人が結構いますが、その他の大きな症状に
「おっくう感」
があります。
自分の好きなことはできるのに、
お風呂に入れない
顔が洗えない
歯が磨けない
お金の計算ができない
コップ1個さえ洗えない
という状態です。
うつ状態の人が10人いれば、そのうち9人はお風呂に入れなくて困っているはずです。
(このブログを読んでくださっている患者さんの中に
「そうだそうだ!」
と思う方がたくさんいらっしゃるはずです)
自分でも
「なんでこんな簡単なことができないの?」
と思い
「これくらいのことすらできない自分はダメ人間だ」
と思いがちです。
家族や、周りの人に責められることもあります。
でもこれも、立派なうつの症状の一つなのです。
患者を責めれば責めるほど、体調はかえって悪化してしまいます。
うつ病に関する本やサイトで、もっと
「うつ病=簡単なこともおっくうになってできなくなる病気」
だということを周知してくれればいいのに
そして、医療関係者はこの症状をどうやって軽くしていくか、もっと真剣に考えてほしいと思います
当事者も周りも、身の回りのことができないのを責めるのはやめましょう。
特に家族
「あなたがその立場だったらどうなの」
と、声を大にして言いたいです。