釜山で歴史と文化に触れる 金井山梵魚寺 | あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

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 皆さんこんにちは。

 

 韓国でお寺に行かれたことはありますか。

 

 私は訪韓の折に、いろいろなお寺に行きます。

 

 韓国でお寺というと、慶州にある新羅時代の寺院群かと思う方もおられることでしょう。ソウルや釜山にはもちろん、各地に古い寺院はあります。

 

 今回はその内、釜山市内にあるお寺を紹介したいと思います。

 

 その名も梵魚寺。ご存じでしょうか。

 

 梵魚寺は釜山の中でも最も歴史的由緒を感じられる場所の一つです。

 

 釜山北部にある金井山の麓にあります。 禅宗の道場として、釜山の代表的観光地としても有名です。

 

 さて梵魚寺の歴史から見てみましょう。

 

 梵魚寺は新羅文武王18年(678)に義湘によって建立されました。義湘とは唐に留学し、当時の最先端の仏教を学んで来た人で、朝鮮仏教の開祖ともいわれる人です。建立は王命によるものであり、国民の思想的基盤を強化する意味もあったのでしょうか。

 

 古い歴史の寺ではありますが、1592年の秀吉の最初の朝鮮出兵の時に兵火にかかり、古いものはあまり残っていません。現存する建物は1614年に再建されたものが基本になっています。

 

 梵魚寺という寺名の由来ですが、金井山の端に金色に輝く井戸があり、その井戸の魚が五色の雲に乗り飛来し、寺の井戸で遊んだことからこの寺名になったとのことです。

 
 
 
 
 
 まず寺の入口で我々を迎えてくれるのは幢竿支柱です。幢竿支柱とは、仏・菩薩の功徳と威厳を賞賛するための幢を掲げる幢竿(はたざお)を固定する2個の支柱のことで、寺の入口近くにある場合が多いものです。

 

 

そして幢竿支柱を横目に見ながら進むと一柱門が迎えてくれます。これは伽藍の入口に置かれた門であり、一名三解脱門とも言われます。解脱して聖なる空間に入るという意味なのでしょうか。
 

 

 

 

 一柱門を過ぎると天王門です。ここでは四天王が安置されており、悪者の侵入に目を光らせています。今風に言うと、マ・ドンソクが門番をしているようなものですね。

 

 

 

 

 最後に不二門を通ります。ここを抜けると、迷いのない不二の境地に至ると言うことなのでしょう。でも私は未だに悩むことの多い迷える衆生に過ぎませんが。

 

 

 

 

 そして三層石塔です。統一新羅時代の造りのようであり、創建当時から残っている石塔の可能性があります。

 

 

 

 

 梵魚寺の本堂大雄殿です。現存する建物は秀吉の侵略後の1614年に建立されたと伝えられます。朝鮮王朝の香りが漂ってきそうな風格ですね。

 

 

 

 

 一段下から大雄殿を見上げたところです。低いところに三層石塔が安置されてその背後に大雄殿が配置されています。

 

 

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 西面や南浦洞の喧噪から離れて、しばし歴史と文化の香りに遊ぶのはいかがでしょうか。気軽に行けますよ。