殿方の息子さんや訪看さんとの様々なやり取りを終えるかどうかというタイミングで殿方からも連絡が着た。
殿方からも『胆嚢が~炎症が~』と似たような説明を受け、そして暫くは絶食だということを聞いた。
食べることが好きな殿方にしてみれば絶食は辛かろう。
それには大いに同情するのだが…。
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それからは殿方からちょくちょくメールが届いてたんだが、入院初日の夕方のこと。
殿方から
殿方『同室の奴にはメシが出るのに俺だけ絶食…』
という嘆きのメールが着た。
私が
私『それはもう仕方ないよ。我慢するしかないよ。今はただ炎症を抑えないと』
と宥めるも、殿方は
殿方『クソッ!隣りのジジィなんて美味しそうにがっついて!』
と、八つ当たりもいいところの愚痴をグチグチ。
前回の入院時は入院してから2週間くらいのことを殆ど覚えていなかったので、絶食の辛さは全く訴えてこなかった。
絶食が解禁され重湯から始まった食事には難癖つけてたけど、それすらも当時は記憶があるのかどうか曖昧だった。
けれど今回は違う。悪化して意識不明になる前に運ばれたもんだからしっかりと意識があった。
それは本来は良い事のはずなのに、絶食が殊の外我慢ならなかったのか、とにかくグチグチ煩かった。
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翌日も、自身の体調報告はそこそこに、とにかく絶食が辛い、何か食べさせろとまぁ煩いこと煩いこと。
私が幾ら宥めすかしても
殿方『今日入院してきたジジィなんてメシを平らげ好きなように出歩いている。どこが悪くて入院したんだ!』
と、難癖もいいところの愚痴を言いまくる。
同室になったオジサマ、本当にごめんなさい。
どこか悪くて入院したんだろうに、殿方がこんな風に言ってしまって。
そのうち殿方は、主治医と話させろと要求しだした。
殿方曰く、一昨年入院してから新たに担当になった主治医は、若いけどいつも話をしっかり聞いてくれて、その主治医ならこの状況をどうにかしてくれるはずだと主張して。
そんなの、どの医者だろうと絶食だと言われるだろうに。
看護師さんの対応にもかなり文句を言っていた殿方。
ただひたすら不穏な空気が漂っていた。
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/062.png)
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入院2日目の夜。
殿方がとんでもないことを言い出した。
このままでは絶食が辛いから退院したいとぬかしよった。
なので私はズバッと言ってやったよ。
私『退院するのは勝手だけどね、直ぐにまた病院に逆戻りになるだけよ。しかも病院に担ぎ込まれるだけまだマシで、倒れても誰にも気付かれずにそのままお陀仏だろうね』
私『あ、言っとくけど我が家に来ることはならんからね。私がどんだけ大変な思いをしたか、人の気も分からん奴には来て欲しくないからね』
私『ま、いいんじゃない?あれやこれやと制限されるくらいなら好きなように生きたいんでしょ?それで死ぬなら本望だろうしね』
私『誰にも気付かれずに死んだって、それはそれで後始末に更なる迷惑かかるんだけどね』
流石に病人に対して言い過ぎたかな?とは思ったけどあまりにも我儘言うもんだから、私もとうとう我慢ならんと思ったよね。
沢山の人の協力によって処置が早く行われ生かされたというのに、周囲の人への感謝の気持ちが無さすぎて呆れ返るばかりだったよ。
ずーっと絶食してろという訳でもあるまいし!
きちんと治療して治せばまた好きなように飲み食い出来るようになるのにね。
言っちゃ悪いがどうしてこうもバカなんだろう。
愚痴をグチグチ聞かされる身にもなってみろ!
長くなったので次回。