緊急入院② | 難治性慢性疼痛の毎日(線維筋痛症と複合性局所疼痛症候群)Byアキ

難治性慢性疼痛の毎日(線維筋痛症と複合性局所疼痛症候群)Byアキ

2012年、線維筋痛症と複合性局所疼痛症候群を発症、それよりも前にデパス&ソラナックス&ロヒプノールを服用していた。病気発症に心当たりがないためこれら症状はベンゾ薬害だと私は断定。2019年、旦那と死別


真夜中に殿方の絶叫で起こされ、脚が痛むからと殿方の脚をマッサージした私。


殿方の呻き声も次第に落ち着いたので


私『このまままた眠れる?』


と聞くと


殿方『多分無理かも…』


と答えながら顔はまだしかめっ面をしていた。


私はといえば、手が痛くなるので流石にずーっとマッサージする訳にもいかず


私『手が痛くなってきたからごめんね』


と言ってマッサージするのを止めた。


そこから殿方はウツラウツラしだしたようで、眠れるなら大丈夫だろう、その時はそんな風に呑気に思ってた。


それからの私は寝直すことも出来ず、殿方のことを気にしつつブログ巡りをしていた。


えーんえーんえーん


それから暫く時間が経ち外が明るくなってきた頃。


いきなり私を呼ぶ殿方の声が聞こえた。


殿方『身体が痛くて動けない、脚が酷く痛む』


再度殿方の傍に駆け寄ると、まるで身体を硬直させたように動けなくなっていた殿方。


寝返りも打てないようで、その時になって初めて


殿方『まるで以前入院した時のようだ…』


とポロッと言った殿方だった。


以前入院した時とは、一昨年の夏、横紋筋融解症と肝膿瘍と敗血症とで2ヶ月入院した時のことを指す。


その時は数日前からその兆候があったのだけど、大したことないだろうと私も殿方もタカをくくっていた。


のちにそれが2ヶ月も入院する羽目になるとは、この時誰が想像出来ただろうか。


殿方がその時みたいだと言ったので私は思わず


私『もう救急車呼ぶよ!?いいね!?』


と殿方を揺さぶった。


殿方は最初こそは嫌がったけど、このままそうやっていても埒が明かない。


何か重大なコトが起きているなら処置は早い方が悪化せずに済む。


それでも殿方は嫌がるので何度か説得。


その間、殿方の息子さんにも連絡しておいた。


殿方は相変わらずゴロンと寝転がったまま脚を痛がり、しかし寝返りも打てず状態。


不安不安不安


何度目かの説得で救急車を呼ぶことを嫌がらなくなったので


私『じゃあ呼ぶからね?いいね?』


と殿方の返事も待たずスマホを握り締めた。


そしていざ119番。


この時に思ったのが、咄嗟に119番という数字を思い出せなかったこと。


私『えぇと、あれ?109じゃなくて199でもなくて…』


というふうに、119という数字が直ぐに出てこなかったのには自分でも驚いた。


冷静に対処しようと思っても、いざとなると全く冷静ではいられなかったんだ。


119をやっとこさ押し、名前と住所を名乗り殿方の症状を訴えた。


直ぐに向かいますとの事だったので、その間を利用し殿方の貴重品のチェックをした。


スマホ、タブレット、充電器、財布、マイナカード、病院のカード、メガネ、あとはなんだったか?


その時の殿方はパジャマだったので、何事も無く直ぐに帰れた時の為の着替え一式。


それらを袋ひとつに詰め込んで救急車を待った。


そしてやっと、救急車が音を鳴らしてやってきた。


長くなりそうなので続く。