知っている人は知っている、100g35円、2枚入りの鶏ムネ。
大きさによりますが、2枚入り1パックが
だいたい180円から250円くらい。1枚入りはありません。
1枚入りは、100g36円の若鶏のムネ肉、てところが
このスーパーの質の高い経営を表していると思います。
しかし、鶏ムネはバンバンジー風くらいしか
おいしい調理法が知られていません。どうやってもバサバサ。
高校生の弁当を毎日つくるようになって
色々試していたのですが、たまに「当たり」が出ます。
その一つがこれ。

白身魚のムニエル風の鶏ムネのムニエル。
甘酢あんかけがよいですが、シンプルにしょう油でもいけます。
この手のものは、下ごしらえがポイントですね。
まずは皮をはぎます。
サラダ油で焼くより鶏自身の油脂で焼いた方が香ばしい。
ムネ肉は分厚いので、切って開いて叩いて叩いて
薄く広く平べったくのばします。
味塩コショーをドバドバ、砂糖をちょっとだけサラサラかけて
さらに叩きまくります。
次に、皮から脂を抽出。
弱火のふた付きフライパンに投入し放置。
脂が滲みだしてきたタイミングで皮をミジミジにさいて
火をとろ火くらいにしてさらに放置。
下味をつけたムネ肉は、だんだん水分が出てきてしまうので
その前に片栗粉をまぶします。
手を汚したくないので、サラサラふりかけて箸で伸ばす。
横着です。
そんなことをしてるころ
ちょうど、皮から脂が出切っていると思います。
よ~く脂をきって、皮をどけます。

いやあ、脂が抜けきって揚がった状態の鶏皮。
ブロイラーの、しかも胸肉の皮なのに
焼きとり屋で食べる「トリカワ」のようにうまい。
うまいのですが、危険なので(痛風に)ネコにあげます。
充分な脂の量が確保できたので肉を焼きます。
最初は中火で片面を八分くらい焼き固めます。
裏返したら、消えそうなほどのトロ火にしてふたで密閉。
焦がさず中までしっかり火が通って、しかもしっとり。
ただし、時間がかかります。
なので、野菜のあんかけをつくります。
これは簡単。
普通に野菜炒めをつくる。
別のフライパンにコップ一杯分くらいの湯をわかし
出汁の素を投入。
ボコボコ沸いてきたらしょう油とポン酢を投入。
野菜を投入。
沸点にたっしたくらいのタイミングで火を止め
水溶き片栗粉をまぜて出来上がり。
「酢っぽさ」が飛んでいるんで
食べる前にポン酢をちょっとだけシャビっとかけます。

肉にナイフを入れるとちょっといい感じです。
これが100g35円の鶏ムネ?????
うまく火が通ってれば超高コスパ弁当のカンセイでっす!!