スターウォーズ
クローン・ウォーズ
スター・ウォーズシリーズのスピンオフ作品で3DCGアニメシリーズ
スター・ウォーズ新3部作の『エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』の間のできごとを描いた作品
テレビアニメシリーズとして続いたクローンウォーズは、シーズン5で一旦打ち切りとなる。その後、既に制作され完成していた所までがシーズン6となる
シーズン7/ファイナルシーズン
- 2020年にDisney+で公開
- 2013年に制作打ち切りになった『クローン・ウォーズ』シリーズの続編および完結編であり、全12話の新作エピソードからなるリバイバル・シリーズ
- なお不良分隊から始まる第1話〜4話は、2015年に未完成状態のままオンライン公開されたエピソード『クローンウォーズレガシー』の完成版である
- 第9話から始まる4部作には、『クローン・ウォーズ』シリーズの通例である冒頭の格言が無い
- 第9話からスター・ウォーズの映画の伝統である「ルーカスフィルムリミテッド プロダクション」の緑色の一文の表示と【CLONE WARS】の黄色いロゴが赤になる
「クローン・ウォーズ」
シーズン7/ファイナルシーズンを紹介する
Part Ⅱ
第10話「幻影の弟子」
ガル・サクソン率いるマンダロリアンコマンドーたちが、アンダーシティに逃げたと知り、アソーカ、レックスらクローントルーパーらは、入り組んだトンネル網を捜索していた。敵を発見、ヴォーンをはじめとするクローントルーパーが敵に突入し、アソーカとはぐれてしまう。
アソーカがキャプテンヴォーンの姿を見つけた時は、敵の銃弾を受けて倒れていた。ヴォーンは謝罪すると息絶えた。悲しんでいるアソーカだったが、気がつくと敵に包囲されていた。
そして、そこに現れたのはモールだった。
アソーカはリストコムを使って現在位置をコマンダー・レックスに知らせ、第332中隊の応援を呼んだ。
モール「アソーカ…タノだったか?お前のことは俺の記憶にはない」
アソーカ「私はよく知ってる」
モール「だろうな、共通の友人が多い」
アソーカ「友だち呼ばわりは迷惑よ」
モール「必ずやケノービ自身が来ると思っていた、それと多分に忠実なロバ、スカイウォーカーを伴ってな」
アソーカ「マスター・ケノービはもっと大事な用で忙しいの」
モール「しかし…無駄だ、全ては些細な事となる。なぜお前なのだ、なぜケノービはお前をよこした?」
アソーカ「知りたきゃ降伏しなさい、マスターに直接聞くといいわ」
モール「降伏だと?バカバカしい。俺が正しければ、ジェダイと共和国が銀河の秩序をコントロールできる時代は程なく終わる」
アソーカ「誰の時代?あんた?」
モール「いいや、ダース・シディアス」
そこへレックスが到着し敵を攻撃する。モールがフォースを使いレックスをアソーカの元に投げ飛ばした。この時、レックスと第332中隊が駆け付けたおかげでアソーカは窮地を脱したが、モールとその支持者たちも姿を消してしまった。
アソーカ「ある名を口にしました。ダース・シディアス」
ボ=カターン「そのシディアスって何者?」
オビ=ワン「私もよく知らないが、評議会が掴んだ情報を教えよう。ダース・シディアスはシスの暗黒卿で…クローン大戦の当初から敵、味方の双方を陰で操ってきた。私はドゥークーからその名を知ったが、もはやより多くの情報を聞き出す事は叶わなくなった」
アソーカ「どうしてです?」
オビ=ワン「ドゥークーは死んだからだ、最高議長を救う際、アナキンが殺した。ドゥークーが死んだ今、ダース・シディアスの謎を解きほどく貴重なカギも失せた。しかしモールを捕まえれば、ピースの欠けたパズルを埋められるかもしれない」
アソーカ「ではもっと増援を」
オビ=ワン「残念だが送れない。今グリーヴァスを追ってウータパウに向かっている」
アソーカ「では、アナキンはどうですか?彼なら大いに力になる」
オビ=ワン「すまんがアソーカと2人で話をさせてくれないか?」
オビ=ワン「彼は今評議会の命令で特別任務に就いている」
アソーカ「どんな特別任務なんです?」
オビ=ワン「最高議長に張りついてその行動を監視報告する」
アソーカ「監視報告?つまりスパイですか?評議会が最高議長のスパイを命じるって…何故です?」
オビ=ワン「元老院は、任期が過ぎてもパルパティーンにその地位に留まることを承認した。評議会としては彼の真の狙いを知りたがっている」
アソーカ「アナキンは最高議長と親しい仲で、心の師とも仰いでます。不快に感じてないかしら?」
オビ=ワン「当然、そうだろう。だから君からアナキンに話してくれるとありがたい」
アソーカ「何をです?評議会の行動を弁護しろと?1番相応しくない役柄だと思うけど」
オビ=ワン「アソーカ、評議会がいつも正しいとは限らない…だからこそ、こうして君に頼んでいるんだ」
レックス「失礼します、敵が反撃を」
オビ=ワン「すぐ行きなさい」
アソーカ「どうか…アナキンに」
オビ=ワン「伝えておく」
一方、アソーカとボ=カターンは、モールの手下となっていたアルメク首相から、情報を聞き出そうとしていた。
モールはこの数週間奇妙な恐怖に支配されていたと言う。モールがケノービに会いたがっていた理由を尋ねると、関心を寄せていた人物がもう1人いると言った。
こんな穴ぐらに隠れ住むのは戦士の生き方ではないとし、勇敢な戦士として戦うべきとマンダロリアンコマンドーの後押しをした。
アソーカ、ボ=カターン、レックスの3人が玉座の間に戻ると、モールが待ち構えていた。
ボ=カターンが一気に駆け寄り倒そうとしたが、モールのフォースに捕まり首を絞められた。しかし、目的は別にあったため放たれジェシーも返された。
モールと2人きりになった。
その頃、マンダロリアン・スーパー・コマンドーはモールの命令で再びサンダーリの地上に展開し、第332中隊と激しい戦闘を繰り広げていたため、ボ=カターンも指揮をとるため玉座の間を出て行く。モールがマンダロリアンらを焚き付けたのは、この戦闘中にアソーカと話す機会を作るためだった。
モール「見るがいい、無知とは恐ろしきものよ」
アソーカ「気をつけて喋った方がいいわよ、喋るなら評議会で」
モール「いやいや、俺が話したい相手はお前だ、聞くところによるとジェダイから追放されたとか」
アソーカ「自分から出て行ったの」
モール「しかし出て行きたくなった原因はジェダイ評議会に嫌気を差したから…お互い大きな力の道具だった」
アソーカ「あなたに法の裁きを受けさせるために来た」
モール「裁きだと?その法の大本が公正ではないのだ。だが俺の予想だとその権力の交代が程なく起きる」
アソーカ「背後にいるのはダース・シディアス?」
モール「ああ…あらゆる出来事の背後に常に陰の中にいたがもうおしまいだ。すぐに表に姿を見せる」
アソーカ「あなたの手助けがあれば、手遅れになる前にダース・シディアスを止められる」
モール「手遅れだと?なんの?共和国は崩壊のか?共和国はすでに滅びていて正義も法もなければも秩序もない!あるのは取って変わる権力だけ。ジェダイの時代はとうの昔に終わってる。奴らにシディアスは倒せん。だが、お前と俺が力を合わせれば別だ…。お前がジェダイオーダーを去ったのは、まさしく今日この時のためなのだ」
外では戦闘が激しくなっていた。共和国軍はウォーカーを使い砲弾を撃ち込んでいた。
アソーカ「アナキンに何を望んでいるの?」
モール「彼はすべてに対するキーなのだ。破壊のため、怠りなく彼の準備をしてきた…シディアスの弟子となるために」
アソーカ「嘘だわ!」
モール「残念だが本当だ。俺はそれを知っていたからこの争いをエサに彼とケノービを誘き寄せ、殺すつもりだった。にっくきシディアスから有望な弟子を奪うために!」
アソーカ「アナキンの事はよく知ってる…すべてあんたの妄想よ!」
アソーカ「アナキンが来なくてラッキーね、その腕前では数秒ももたない。」
モール「ケノービの傲慢さを受け継いだか」
アソーカ「他にもイヤ〜な資質をたっぷりね」
モールにアソーカが追いついたが、モールの迎えの船も現れた。モールは船に乗るため上がって行くがアソーカも逃さないよう追いかけて戦った。
しかしアソーカは、ライトセーバーを1本…そしてもう1本も落とされてしまう。
その時、レックスがアソーカとモールが戦っているのを発見し、ガンシップを飛ばした。
アソーカはピンチだった
しかし速攻近寄り、モールのライトセーバーを掴むとモールの足場を切ってモールを突き落とし、フォースパワーで捕まえた。そこへ共和国のガンシップが到着する。
フォースで捕らえていたモールをウィップコードで捕らえ逃げ出さないようにした。
モールとの戦いは終わったが…
アナキンを心配するアソーカだった
映画「EP3/シスの復讐」と重なってる内容だけにドキドキな展開だった。
モールvsアソーカは、玉座の間での戦闘シーン。見た目は対等に感じたが、本人たちの手応えはアソーカが勝ってたのだろう。だから逃げた。まぁ、迎えの船に乗るためなのだが。
屋根の鉄骨の上の戦闘シーンは、対決の末、アソーカがピンチに陥るが、無鉄砲が功を奏した。最強と言われる実力者、アナキン・スカイウォーカーの(もと)愛弟子なのだ。腕があるからモールに勝てたのだろう。
てか…オビ=ワンでさえ、復活したモールを倒せなかったのに…アソーカが仕留めた。アソーカ強し
戦闘中の街中がキラキラしててキレイだなんて…
この画を見て思ってしまった
残るは、アソーカのアナキンへの気持ちだ。
アソーカはアナキンを信じてるから、それは無いと思いつつ、シディアスの用意周到な準備がなされていたのを聞いて、大いに心配してるだろう。アソーカとしては、早く側に行ってシディアスの弟子になるのを阻止したい…ってところだろうね
色々考えさせられる奥深い内容だった。クローンもモールも、ジェダイ(特に下っぱ)も、みーんな道具だった…シディアスの道具?ジェダイ評議会の道具?そう思うのは「犠牲」にするものがあるからそう思うのだろうな…命、家族、恋人…
そもそもダース・シディアスが起こした戦争に大きな意味があるシディアスは、クローン戦争を利用して『全てを手に入れる』わけだが…
「戦争のため」というワードは他の全てを犠牲にしても良いと思わせ、戦っている本来の目的を見失わせてきたのではないか?実際に『クローンウォーズ』では、ジェダイが関する政治的要素と立ち回りが多かったように思える。
などと考えても、その流れにしたのもシディアスの策略だったのだから…。
ダース・シディアス恐るべし