JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の
横須賀本部施設一般公開に行ってきました。
例年だと5月初旬に開催されるイベントですが、
今年は諸事情により11月開催となりました。
当ブログでは主に、探査用の機械について、
ざっとではありますがご紹介します。
まず出迎えてくれたのは
深海潜水調査船支援母船「よこすか」。
後で紹介する「しんかい6500」の母船として建造された船です。
格納庫には
「Shell Ocean Discovery XPRIZE」※1で準優勝に輝いた
「Team KUROSHIO」※2の使用したAUV(次世代型巡航型探査機)
「AUV-NEXT」の実機が公開されていました。
続いて、無人探査機整備場へ。
「ハイパードルフィン」。
深さ4,500メートルまで潜航可能な無人探査機です。
ハイビジョンカメラやカラーCCDカメラを搭載していて
深海の映像を数多く撮影してきました。
2005年のスマトラ島沖地震の緊急調査を行ったのも本機です。
深海探査機「じんべい」。
震度3,000メートルまで潜れる自立型探査機です。
前出の「ハイパードルフィン」は
母船との交信は有線式ですが、
「じんべい」は音波を使って交信するタイプです。
「ゆめいるか」。
これもAUVです。
潜航できる進度は、
「じんべい:」と同じ3,000メートル。
両機の違いについて。
「じんべい」は海底をS字状に航行することにより
広い範囲を細かく調査できるという特長を持っています。
対する「ゆめいるか」は
機体前後の計8枚の翼を自在に制御することにより、
機体を水平に保ったまま上昇・下降ができ、
凹凸のある海底を探査するのに適しています。
深海巡航探査機「うらしま」。
この機体は母船からの操作をすることなしに
海底探査ができる自立型の探査機です。
全長10メートルもある大型の探査機です。
そして最後に。
有人深海調査船「しんかい6500」。
その名の通り、深度6,500メートルまで潜れる潜水船です。
定員は3名。
人が乗り込むところ(耐圧殻)の内径は2メートルで
狭い感じもしますが、
実際に乗っていると狭さは気にならないと
チームの方がおっしゃっていました。
各機体の詳しい説明は煩雑になるので控えましたが、
ご興味のある方はJAMSTECのHPを覗いてみるのをお勧めします。
※1 https://oceandiscovery.xprize.org/