JAMSTEC施設一般公開 (2019.11.2 JAMSTEC横須賀本部) | 鶏肋的人生

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最近は、魚類・海獣類にはまっています。
風景や花の写真のときもあります。

JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の

横須賀本部施設一般公開に行ってきました。

例年だと5月初旬に開催されるイベントですが、

今年は諸事情により11月開催となりました。

 

当ブログでは主に、探査用の機械について、

ざっとではありますがご紹介します。

 

まず出迎えてくれたのは

深海潜水調査船支援母船「よこすか」。

後で紹介する「しんかい6500」の母船として建造された船です。

 

格納庫には

「Shell Ocean Discovery XPRIZE※1で準優勝に輝いた

「Team KUROSHIO」※2の使用したAUV(次世代型巡航型探査機)

「AUV-NEXT」の実機が公開されていました。

 

続いて、無人探査機整備場へ。

 

「ハイパードルフィン」。

深さ4,500メートルまで潜航可能な無人探査機です。

ハイビジョンカメラやカラーCCDカメラを搭載していて

深海の映像を数多く撮影してきました。

2005年のスマトラ島沖地震の緊急調査を行ったのも本機です。

 

深海探査機「じんべい」。

震度3,000メートルまで潜れる自立型探査機です。

前出の「ハイパードルフィン」は

母船との交信は有線式ですが、

「じんべい」は音波を使って交信するタイプです。

 

「ゆめいるか」。

これもAUVです。

潜航できる進度は、

「じんべい:」と同じ3,000メートル。

両機の違いについて。

「じんべい」は海底をS字状に航行することにより

広い範囲を細かく調査できるという特長を持っています。

対する「ゆめいるか」は

機体前後の計8枚の翼を自在に制御することにより、

機体を水平に保ったまま上昇・下降ができ、

凹凸のある海底を探査するのに適しています。

 

深海巡航探査機「うらしま」。

この機体は母船からの操作をすることなしに

海底探査ができる自立型の探査機です。

全長10メートルもある大型の探査機です。

 

そして最後に。

有人深海調査船「しんかい6500」。

その名の通り、深度6,500メートルまで潜れる潜水船です。

定員は3名。

人が乗り込むところ(耐圧殻)の内径は2メートルで

狭い感じもしますが、

実際に乗っていると狭さは気にならないと

チームの方がおっしゃっていました。

 

各機体の詳しい説明は煩雑になるので控えましたが、

ご興味のある方はJAMSTECのHPを覗いてみるのをお勧めします。

http://www.jamstec.go.jp/

 

 

※1 https://oceandiscovery.xprize.org/

※2 https://team-kuroshio.jp/