母親と一人暮らしの家具などを買いに行った。

今、その時のことを思うと胸が痛くなる・・・・・・・。


家具なんかどうでもよかった。 早くゴタゴタしてる親の元から逃げたかっただけだから。


なにも考えずに布団一式だけ持って新しい家に泊まった。家具はすぐ届かないのに・・・・・・・。


それでもよかった。


でも、TVもないその部屋は寂しく、備え付けの有線をかけて寂しさを紛らわした。


その時、初めて自分は自立しかったんじゃなく、親から逃げたかっただけだと気がついた。


泣けてきた。


一晩中、後悔で泣いた・・・・・・・・・。


その時に有線から流れていたその曲は今でも聞くと「寂しくて後悔に押しつぶされそうになる。」

なんで、母の傍にいてあげられなかったんだろ・・・・・・。


自分のことばかり。 自己中人間。




あたしは頭を捻った。


どう考えてもこの状況で親は「イエス」とは言わない。


取りあえず大人しく過ごそう、そして毎晩家に帰ろう。 



そしていい子を演じ始めたのだ。



学校にも毎日行って、教習場も日曜日は朝からラストまでいて一日2時間先生に頼み車に乗せてもらい挙句のはてには個人レッスンで学科をやってもらった。(笑)




こんな状況になると、あたしは不可能を可能にする人間に変身する。


今考えると「潜在意識」が強くて周りの人さえも引き寄せる力だったかもしれない。




サボりから、約一か月で免許を取得した。



今考えると「自分はやれば出来る人間なのだ(笑) 可能にできる人間なのだ」




でもこの頃は自分を知らなすぎた。




そして家ではあたしの名演技が始まった。



泣き落とし作戦。 熱い語り作戦 (笑)



母親の説得に成功し、挙句のはてに1年間は家賃を払ってくれることになったのだ。


「ラッキー!!」

なんて心の中で思ってバラ色の一人暮らしだぜ!!なんて余裕をかましていた。



これから人生の苦労が待っているなんてこの頃は知る由もなかったのだ。




親の離婚話が進む中、「離婚の原因」となった自分の心は居場所をなくしていた。


仲の良かった友達の家に入り浸り、父親に勧められた教習場にも行かず毎晩タバコを吸って遊びまくっていた。

友達とその家族は何も言わずに毎晩泊めてくれ、ご飯まで御馳走してくれた。




ある時、友達のパパに呼ばれた。



「お前、色々あってここにいることは全然構わないがちゃんとしろ!!」


父以外の年上の男の人にまともに叱られたのは初めてだった。



「親父さんが車の免許取れせてくれるんだろ? 家に帰らなくてもいいからここからちゃんと通え!!自分の為になることなんだから!!」



泣けてきた。


普通に叱られたのは初めてだった。



自分の父親は、頭ごなしに怒りボコボコに殴るだけの人。

理不尽に切れられて殴られて、毎日ビクビク暮らしていつも顔色ばかりうかがって何度も家のお風呂場で手首を切って死のうと思った。 



殺したかった。



でも出来なかったのは、自分に度胸がないのと悲しむ母や弟を見たくなかったから・・・・・・・・。



親父=お金の人にしよう。 そう彼はあたしの金ズル。


そう置き換えることで、自分はバランスを取れていた。



母が借りた家にもいずらくて毎晩泊まり歩いた。 就職活動、受験シーズン真っ最中に一人家出をしていた。



母の家に帰っても、趣味(ワインのボトル集め)で集めて飾っていたワインを何本を開けて飲み、酒の味をたいして知らないのに毎晩酒を飲んでトイレで吐いてバイトで貯めていたお金で札幌の友達の家にまで家出遠征をして過ごしていた。



現実逃避。



だから早くこの町から出たかった。

しがらみから逃避したかった。


あたしは勝手に札幌の友達の家の隣に住むことを決めた。


まだ就職もしていないのに・・・・・・・。  相変わらず アホで無謀な衝動だった。