親の離婚話が進む中、「離婚の原因」となった自分の心は居場所をなくしていた。
仲の良かった友達の家に入り浸り、父親に勧められた教習場にも行かず毎晩タバコを吸って遊びまくっていた。
友達とその家族は何も言わずに毎晩泊めてくれ、ご飯まで御馳走してくれた。
ある時、友達のパパに呼ばれた。
「お前、色々あってここにいることは全然構わないがちゃんとしろ!!」
父以外の年上の男の人にまともに叱られたのは初めてだった。
「親父さんが車の免許取れせてくれるんだろ? 家に帰らなくてもいいからここからちゃんと通え!!自分の為になることなんだから!!」
泣けてきた。
普通に叱られたのは初めてだった。
自分の父親は、頭ごなしに怒りボコボコに殴るだけの人。
理不尽に切れられて殴られて、毎日ビクビク暮らしていつも顔色ばかりうかがって何度も家のお風呂場で手首を切って死のうと思った。
殺したかった。
でも出来なかったのは、自分に度胸がないのと悲しむ母や弟を見たくなかったから・・・・・・・・。
親父=お金の人にしよう。 そう彼はあたしの金ズル。
そう置き換えることで、自分はバランスを取れていた。
母が借りた家にもいずらくて毎晩泊まり歩いた。 就職活動、受験シーズン真っ最中に一人家出をしていた。
母の家に帰っても、趣味(ワインのボトル集め)で集めて飾っていたワインを何本を開けて飲み、酒の味をたいして知らないのに毎晩酒を飲んでトイレで吐いてバイトで貯めていたお金で札幌の友達の家にまで家出遠征をして過ごしていた。
現実逃避。
だから早くこの町から出たかった。
しがらみから逃避したかった。
あたしは勝手に札幌の友達の家の隣に住むことを決めた。
まだ就職もしていないのに・・・・・・・。 相変わらず アホで無謀な衝動だった。