先週、Uさんが会社を辞めました。
パワハラを受け続け、精神の限界を感じ、辞めることを決意したUさん。
そうすることしかできなかったのだろう。
パワハラをする人が変わることはきっとないのだろうから。
辞めると決意した日のUさんは、少し元気を取り戻したように見えた。
最近、食事をとれないと言っていたが、辞めると決めたら食欲がわいてきたと言うUさんの言葉を聞いて、私は頷くしかなかった。
結局、私はUさんの力になることはできなかった。
Uさんが事を荒立てることを望まなかったこともあるが、彼らと対峙するにしては準備不足だった。
それでもUさんの為に、パワハラ部長と課長にひと言だけでも言ってやりたい気持ちは消えていない。
月曜日、突然辞めたUさんに怒り心頭の課長。
(金曜日有給をとった課長はUさんが辞めたことを知らなかった。)
怒りの矛先がこちらにも向いた。
「凪さん、Uさんが辞めるって聞いてたの!!」
責める口調で問いただされる。
「知りませんけど。なんでですか?」
知らないと答え、何でか聞かれて、あとに続く言葉に困る課長。
「別に・・・」
怒りの赴くまま、今度は部長にUさんが非常識すぎると文句の嵐。
ヒステリーな課長は、女の嫌な部分を全て集合させたような人物なので、それと比べるとまだましな部長は、課長の怒りを半分受け流していた。
Uさんは辞める時に、連絡先を教えてほしいと言ってきた。
私は「いいですよ」
と言い、LINEを交換したが、後悔している。
私の中でも、この会社は嫌な場所という思いが深く刻まれているので、一歩会社を出たら、それに纏わることから解放されたいのだ。
Uさんは良い人だけど、辞めたとはいえ会社の人とは関わりたくない。
嫌な記憶とどうしても結びついてしまうから。
自分自身の負の感情と向き合うのはホント難しいな。