パワハラ被害者のＵさんは昨日会社を休んだ。
前日、部長から酷い事を言われ、倉庫で泣いていたと、
Ｉさんが教えてくれた。
理不尽なパワハラで、６月末から、事務職から製造職への移動を言い渡されていたＵさん。
その日は刻刻と迫っている。
移動させ、自主退社に追い込もうという部長の思惑ははずれ、辞めると言わないＵさんを更に追い込もうと
「あなたの作業服は用意していないから、私服でやるように。事務所にはもうあなたの居場所はないから」
と言った。
他の製造職の社員には年に１回作業服が支給されている。
そして、つい先日新しい作業服が届いたはず。
この発言を目撃している人はいない。
Ｕさんしかいない場所で言っている。
日常的に行われるパワハラ行為は、指導の一環と言い逃れできるラインだが、完全なアウトな発言は第三者がいない場所で行われているのだろう。
Ｉさんは言った。
「その場にいたら部長に言ってやったのに～」
本当に言えるかは分からないが、正義感に溢れたその発言に私の心はチクチク痛んだ。
私は準備しなければ動けない。
パワハラ問題はセクハラと違い線引きが難しい。
Ｕさんがどうしたいのかもまだ聞いていない。
パワハラを訴えたいのか？
やめさせたいのか？
相手に復習したいのか？
慰謝料がほしいのか？
そしてパワハラをしている部長と課長、両方に対してアクションをおこすのか？
それとも、どうせ辞めるので騒ぎ立てたくないのか？
パワハラは加害者が事実を認めることは少ないし、証拠も乏しい。
ほとんどの場合、解決に至らず、加害者から離れる環境を選ぶしかない。
私はただの傍観者。
何もできずに、様子を見守ることしかできない。
ただ、動く時は一矢報いたい。
Ｕさん今日は会社くるかな？