パワハラ相談に電話した翌日、会社に入る前にボイスレコーダーをONにした。
前日の話↓
長い間パワハラに耐えた私は、日々のパワハラを脳から削除するという防御を繰り返してきた為、今後意識的にパワハラを記憶しなくてはならない。
これは心にかなりの負担がかかる。
現在パワハラを受け続け、倉庫に追いやられようとしているUさんの為に、本来なら我関せずで自身はじっと耐えることを選んできたが仕方なく重い腰をあげた。
「まだ終わんないのかよ」
「言っても無駄か」
「・・・舌打ち」
「無駄なことするな」
数々のパワハラワードが仕事の指導という名目でUさんに浴びせられる。
暴力や分かりやすい暴言などはパワハラとして訴えやすいが、仕事の指導に絡めてグレーな叱責は、文字としてはインパクトが弱い。
この事務所内の独特の空気感と威圧的な態度と悪意ある言い回しは文字では伝わらない。
録音したとしても伝えきれない。
録画もしたいくらいだ。
事務所内にはセコムの防犯カメラが設置されているので、ここに録画されているのだろうか?と前から疑問に思っていた。
だとしたら、証拠になるだろう。
Uさんからこんな事も聞いた。
事務所は4階なので、普段社員もエレベーターを利用している。
ある日、課長がUさんに
「くさいからエレベーターに乗らないで階段つかいなよ。みんなに迷惑でしょ」
と。
完全にアウトな発言だ。
みんなって誰?
課長はいつもみんの代表的な言い方で誰かを責める。
心底嫌な人間に思えてしかたない。
Uさんはもう諦めているようで、開き直っている。
ある意味強い。
倉庫に移動することになったら辞めるから、早く決めてほしいと言っていた。
どうでもいい
どうせやってもしょうがない
と、ここ数日愚痴の嵐だ。
気持ちは分かる。
あんな理不尽なパワハラをされ続ければ当然そうなるだろう。
Uさんの力になりたくて、こっそりパワハラの証拠を記録しようとしていた私はこんな風に思ってしまった。
本人がもういいって言ってるなら、パワハラの証拠とか必要ないかな。
もしUさんがパワハラを社長や労働基準監督署に訴えたいと言った時に力になりたいと、勝手に証拠を集めようと思っていたが本人がその気がなさそうなら、やらなくていかも。
私はじっと嵐が過ぎ去るのをまつタイプで、今まで耐えてきた数年を波風たてたくないのが本音。
必要とあればUさんの力になりたかったが、先頭にたってパワハラを追求するのはできれば避けたい。
柄にもなく、パワハラ相談に電話したり、ボイスレコーダーで録音したりして何だかとても疲れてしまった。
それでは本日の一曲
yama
「春を告げる」