昔はエホバの証人はエホバと聖書だけ受け入れていれば良かったのですが、
今や統治体も受け入れなければ「エホバの証人」とは呼ばれなくなりました。
いつから?
大会でバプテスマを受ける時になされる質問に答えなければいけませんが、二つ目の質問はこうです。
「あなたは,バプテスマを受けることによって自分がエホバの組織と共に働くエホバの証人になる,ということを理解していますか。」
バプテスマ希望者と最後に行う話し合い — ものみの塔 オンライン・ライブラリー (jw.org)
さらに、バプテスマを受ける前に長老と話し合いますが、次のことを話し合うように求められています。
「14. あなたは,エホバの証人の統治体が,イエスに任命された「忠実で思慮深い奴隷」だと信じていますか。」
第1部 クリスチャンの信条 — ものみの塔 オンライン・ライブラリー (jw.org)
これに「はい」と答えられないならバプテスマは受けられません。
この本の続きにはこう書いています。
「長老たちは,バプテスマを受けたいと思っている人が聖書の基本的な教えを妥当な程度に理解しているかどうかを確かめます。さらに,その人が真理の価値を十分に認め,エホバの組織にふさわしい敬意を抱いているかどうかも見定めます。もし聖書の基本的な教えを理解していないなら,長老たちはその人が援助を受けられるようにします。そうすれば,その人は近いうちにバプテスマの資格を身に付けられるでしょう。バプテスマ希望者が野外奉仕を大切にしていることや,組織の取り決めに従いたいと思っていることを長老たちが確信できるよう,時間を置くことが必要な場合もあります。当人がバプテスマを受ける資格を満たしているかどうかをしっかり確かめるために,各部の話し合いで約1時間をどのように配分するかは,長老たちに委ねられています。時間をかける質問とそうでない質問があるにしても,必ず全ての質問を取り上げるべきです。」
バプテスマ希望者と最後に行う話し合い — ものみの塔 オンライン・ライブラリー (jw.org)
ですから、組織や統治体を問答無用に信頼することがバプテスマの資格に加わっているようですね。
昔とは変わりました。
親はこのことをしっかりと分かっててバプテスマを勧めるのでしょうか。
もう、有無を言えないのです。
組織が、統治体が「右だ」と言えば右を向いて「左だ」と言えば左を向くのがエホバの証人ということになりました。
それでいつから?
大会でのバプテスマの二つ目の質問に1985年に組織という言葉が加えられたようです。
研究資料 - バプテスマの質問 - エホバの証人研究 (jwstudy.com)
このことを知った元JWさんたち(バプテスマが1985年より前だった方たち)が、この変更に納得がいかず、「バプテスマは無効にしても良いのではないか」と言っています。
そりゃそうですよ。
最初の契約と違ってしまってるなら契約破棄したって良くないですか?
しかし「聖書研究者」はどこ行ってしまったのでしょうか。
私の知ってるエホバの証人ではもはやなくなってますね。
オンライン・ビデオ・ライブラリー | JW.ORGビデオ(日本語)
オンライン・ビデオ・ライブラリー | JW.ORGビデオ(日本語)
そうそう追加ですが、元JWさんとXでお話しをしていて、
「もし現役さんに聖書と統治体と違っていたらどっちを受け入れるのでしょうか?」と質問したところ
「統治体」との答えを頂きました。
「では、聖書より統治体の方が上ってことなんでしょうね?」と伺いましたら
「そうなのでしょうね」とのことでした。
理解としては、「聖書が古くなっている」のだそうです。
「新しい理解をエホバは統治体に与えている」という感覚なのだそうです。
まあ、全ての人がこうでないにしても、そういう方たちは絶対にいらっしゃるでしょうね。
こうなってくると、本当に難しくなってきますね。
ますます、一般人とエホバの証人との間の思考パターンはかけ離れていくことでしょう。