名探偵コナンから、平和な2人を
思いつきメモから


秘密


校庭から大きな歓声が響き渡る

「相変わらず、服部の周りは派手やな」

教室の窓から、翠と一緒に校庭の一角でバスケ
に興じる平次を眺めていた私に、そんな声が聞
こえて来る

確かに、平次の周りはキラキラや
きゃあきゃあ騒ぐファンの子達も、みんなめち
ゃくちゃ気合いの入ったキラキラ女子やし

何や、凄いなぁ、と思う
私なんて、全く勝ち目は無い

ふと、校庭の平次と目が合うて、にかっと笑っ
た平次に上手く微笑み返しが出来ひん

はぁ、とため息を吐いた私は、ふと、スマホが
震えているのに気がついた

「はい」

電話の向こうから、コナンくんの声がした
平次に内緒でお願いしたい事がある、と言う

今日は、平次は友達とカラオケやって言うてた
から、元々帰りは別やったから、コナンくんと
待ち合わせ場所を決めて会う事に

コナンくんから連絡が来たのは初めてやった

切羽詰まったようやったし、何か平次を巻き込
みたくないんやろと言うのも察したので、私は
応じる事にしたんや

「なぁ、和葉」

帰り、平次が私も一緒に行かないか、と珍しく
誘ってくれたんやけど、用事があるから、とそ
れを断って、私はそっと帰宅を急いだんや

to be continued