名探偵コナンから、平和な2人を
通常運転走り書き

初恋


爆睡するつもりは無かったんやけど
無事にまぁケガはしてしもうたけど、和葉が傍に
戻って来た安心感で、爆睡してしもうたオレ

目を覚ました時、腕の中にいる和葉にびっくりし
たけれど、首に巻かれた包帯や、普段はせえへん
消毒液の匂いに、現実に引き戻された

大事なオンナ、傷つけられて、落ち着いてなんか
居られへんけど

そのオンナに、これ以上暴れたらアカンと言われ
とる以上、我慢するしかない

傷に触れへんように、深く抱き寄せてその髪をそ
っと撫でて、額にキスをしてから身体を離した

部屋を出ると、リビングのスペースで西條ハンが
待っていてくれた

和葉はまだ爆睡中やって言うと、眠れたなら良か
った、と言う

オカンから聞いたと言うて教えてもろうたのは、
昨夜、和葉が一睡もしてへんと言う事と、ずっと
オレの心配をしとったらしい事

「鎮痛剤の効果が切れてから、ずっと心配され
ていらっしゃったようで」

情け無いけれど、嬉しかった

オレのヤバさを誰よりも的確に知って、全力で
止められるのは、やっぱり和葉だけやって

「今夜は、ゆっくり眠れますよう、夕飯はお任
せくださいませ」

和葉を起こして、一緒に食卓につくと、ほかほ
かと湯気がたちのぼる器が置かれた

西條ハンお得意のシーフードグラタンや

ソースもお手製で、たっぷりのシーフードが入
るだけでなく、野菜もたっぷり
和葉もオレも、チビの頃からこれのファンや

熱々やから、ゆっくり食べなアカンけどな

「やっぱり美味しい」と和葉も満面の笑みを見
せた

ゆっくり食べながら、今日はウェブでオカンと
親父と繋いでみた

うちと同じメニューを食べている様子

和葉は、親父やオカンと他愛もない会話をしな
がら笑う

まぁ声が若干、ハスキーボイスなんやけどな

めちゃくちゃゆっくりやけど、ご飯も食べられ
ているし、眠れるようにもなった
あとは、少しずつ回復するだけやな 

その夜、オレも和葉もドラマを観てる途中で寝
落ちしたらしく、目を覚ましたら翌日やってん

そして、今度は工藤のところで騒動が始まった
んや

to be continued