名探偵コナンから、平和×新蘭×CHを
過去作品改訂で


東西名探偵とスイーパーの遭遇_16仮題

第6章 最愛


ゴタゴタ続きに、問題だらけの高校生探偵達の
騒動もあって、毎日が忙しない

今日は、冴子からの依頼で、どうしてもお仕事
に行かなければならず

教授には頭を下げ、もう数日ガキンチョ達はそ
のまま滞在させて、オレは一旦外出をした

工藤を追いかけていた連中が、片っ端からオレ
らの「庭」を荒らし始めたらしく

あの4人を標的にして、見つけ次第捕獲して来い
生死は問わない、と、結構な額の懸賞金が賭けら
れていると言う

面倒なので、短期決戦、一掃するため、海ちゃん
夫妻にも協力を仰いだ

おかげで経費ばっかり莫大になって、これじゃあ
カオリンに殺されると言う冴羽商事としては、か
なりの経済危機的状況

「無尽蔵には提供出来無いが」

そう言って、残党整理の一環として、また、警護
費用として、遠山さんからの援助が無かったら、
オレは間違いなく、簀巻きで外に放り出されると
ころだ

とはいえ、潤うには程遠いから、オレはちゃんと
冴子からも依頼料をもらうし、相手からも迷惑料
をいただく予定

愛車に乗り、あちこち最短ルートで用事を済ませ
順番に「仕事」をして行った

「ちょっと、リョウ!」

もう少し丁寧に仕事してよ!と、冴子の怒鳴り声
がインカムから聞こえて来たが

「こちとらフルスロットルで仕事してんだよ!
香も居ねえし、人手不足だっつーの」

「だから、来たじゃない」

うわあっ!

背後にいきなり現れた香は、かなりの重装備

「さっさと片付けて、帰ろう」

あの子達も帰さないといけないし
私も、アパートに帰りたい

片付けもあるしね、と笑う香

そうだな
奴らを奴らの世界に返して
オレらも、オレらの世界に帰ろう

最愛の、コイツが愛する日常に帰るために
一仕事しよう

香は、海坊主と美樹ちゃん夫妻にアシストと、
奴らの警護を頼んで来たらしい

おかげで、残りの仕事はさっさと片付いて、
束ねた犯人らは、冴子達が見つけやすい場所に
積み重ねて置いて来た

オレと香は一旦アパートに帰って、翌日、教授
宅に向かう事にした

服部はともかく、工藤に首を突っ込まれないた
めに、な

硝煙や火薬の匂いをつけて帰ったら、アイツは
絶対に首を突っ込んでくるだろうから

アパートに戻って、香の飯を食って
オレは倉庫に
香は室内の片付けに回った

「目の前のビル、どうするの?」

「ん?」

あぁ、その事なんだけどさ

香に、教授からの提案の件について、説明した

「ええ!リョウ、お金、どーすんの?!」

みんなの家はともかく、ウチはお金無いわよ!
アンタが散財するからっ!

ぷんすか怒り始めた香を、宥めすかしながら、
さて、どうしたものかと考えていた

to be continued