名探偵コナンから、平和×新蘭×CHを
過去作品改訂で

東西名探偵とスイーパーの遭遇_8仮題


第2章 オンナってやつは


「ただいま」

「お帰りなさい」

冴羽と一緒にアパートへ帰ると、何やら面白い
光景が広がっていた

冴羽と香さんが交わす、ただいまとお帰りって
なんかええなぁ、思うたオレが思わず固まった
からな

泥酔した工藤と、その隣ではあの色艶っぽい女
刑事に、和葉と姉ちゃんがめっちゃ絡まれとん
ねん

和葉なんぞ、頬にちゅーされよって、唇にまで
されそうやったんは、オレはギリギリ掌で和葉
の唇を覆い、回避した

「嫌だなぁ、少年
あんた達には、興味無いから大丈夫よ💕」

狙うなら、そうねぇ、

「リョウ、と言うよりも、そうねぇ、香さん、
かなっ💕」

「なっ、何?オレ、香より下なの??
ボクちんショック〜(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」

「は?あ、アタシ???」

激しく落ち込む冴羽と、仰天する香さん
ケタケタ笑いながら、意味深なウインクをする
野上刑事

く、苦しいと慌てる和葉を抱き抱えたまんまや
と気がついて、慌てて離した

むうっ、とした顔の和葉が、オレから離れよう
とするのを捕まえた

工藤と姉ちゃんは、ニヤニヤしながらオレ達を
見てるけど

泥酔した工藤の目は、ヤバイ
和葉なんか、完全に、ひいてるしな

「あ〜、和葉ちゃんや蘭ちゃん見てたら、我が
家の妹達に会いたくなっちゃったー」

野上刑事の発言に、冴羽と香さんは苦笑して、
工藤が、え?フェロモンバリバリの妹さんが
居るんですか?

でも、「妹達」って??

オレ達は、野上家の女系家族振りに爆笑

冴羽は、野上シスターズとの恐怖の対面談を教
えてくれて、特に小説家の妹からは逃げた方が
いいと力説された

泥酔した工藤は、みんなに絡み始めたもんやか
ら、姉ちゃんに首根っこ捕まれて強制連行され
てしもうたんや

工藤の叫び声が聞こえたのは、どうか気のせい
だと思いたいオレ

「他人の家で、エロイ事すんなよー?青少年!
さ、オトナは、オトナで」

ささ、と喜び勇んで香さんと野上刑事を両腕に
寝室に行こうとした冴羽は

「アンタは、一生寝てろ!💢」By 香
「誘い方が雑過ぎよ!💢」By 冴子

さ、私達は安眠しましょう
夜ふかしは、美容の敵よ

そう言うたオンナ2人に簀巻きにされて、窓の
外に吊るされてしもうたんや

当然、和葉にそんなん見せられへんから、オレ
は全力で和葉の耳も目も隠した

「うふふ、オイタはしちゃダメよ?💕
おやすみなさーい💕」

何事も無かったかのように、笑顔で去るオンナ
2人が寝室に去ると、ついさっきまで簀巻きに
されとったハズの冴羽がいきなり現れて

ションボリしながら、ひとり寂しく香さんの部
屋へと消えて行った

「な、何事やん??
ってか、蘭ちゃんは?工藤くんは??」

思わずひっついていた和葉から離れる

取り敢えず、2人が消えた昨日和葉達が寝て
いた部屋に向かう

(喧嘩はしたみたいやけど)
(仲直りも、したみたいやな)

工藤と姉ちゃんは、仲良く爆睡しとったんや
オレ達は、そっと扉を閉めて、部屋を出た

ホッとした顔をした和葉を抱き上げて、オレは
昨日、オレと工藤が寝た部屋に和葉を運ぶ

案の定、身体が強張って痛そうな和葉の身体を
マッサージした

詫びや、詫び、と言うて

でもなぁ

「オマエ、油断し過ぎやろ」

オレに脚をマッサージされたまんま、寝落ち、
しよったんや、和葉

オレが要らん気を起こしたら、どないするつも
りやねん💢

眠る和葉を抱き上げて、ベッドにちゃんといつ
ものように寝かせた

相当、身体がキツかったはずや
強張りが半端や無かった

解してやったから、急に血流も回復して疲れが
一気に出たんやろな

「置き去りにしてもうて、すまんかったな」

布団をしっかり掛けてやって、その穏やかな寝
顔に癒される

髪や頬を撫で、そっと唇に触れた

「油断、あんまりしてくれるなや」

柔らかな頬に唇を押し当てて
オレはそっと、その穏やかな眠りを眺めてた
が、いつしか爆睡してしもうたようで

静かな時間は、突然、破られる事になった

爆破音を耳にした気がして、飛び起きたのと、
扉がばん、と開いて、冴羽が和葉を抱えてつい
て来い!と言うのは、ほぼ同時やった

毛布にしっかり包んだ和葉を抱え、オレは冴羽
の案内に従って部屋から脱出したんや

車に乗り込んで、漸く和葉が半分くらい覚醒し
たんやけど、寝かしつけた

抱えている和葉の身体が熱いねん
多分、発熱し始めてるんや

同じ車内に工藤と姉ちゃんも居たんやけど、2
人共、自分達の事よりも、和葉の心配をしとっ
たんや

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to be continued