名探偵コナンから、平和×新蘭×CHを
過去作品改訂で


東西名探偵とスイーパーの遭遇_4仮題

第1章 オトコってやつは

「はぁ~い!香さん、リョウ、居る?」

夜、香さんと3人でテレビを見ていると突然、
ふらりと冴子さんが登場した

冴羽さんは出たっきり、どこに居るかわからない
と言う香さんの返事を聞いて、あらそうと答えた

「あら、蘭ちゃん、和葉ちゃん」

「「こんばんわ」」

何、楽しそうな事してるの?と笑う冴子さんに、
香さんが仕事は終わった?と尋ねた

「ええ、今夜はもうおしまい」

そう笑った冴子さんに、少し飲まない?と香さん
が誘い、冴子さんが応じた

香さんが冴子さんにお風呂を薦めて、その間に
おつまみを作って、香さんと冴子さんの飲み会
は賑やかにスタートした

「本当、2人とも可愛いわねぇ、お肌もぴっ
ちぴち」

うふふ、と笑う冴子さんは、オンナの私から見
ても色艶っぽい

和葉ちゃんも、ぽーっとしていた

香さんが太陽なら、冴子さんは月だろうか
対局にある美、と言った感じがする

冴子さんの家では、男の子が欲しいとお父様が
頑張っているらしく、そのうちまた妹が増える
かもね、と笑っていた

唯香ちゃんと言う妹さんが居て、私達と年齢が
近いらしい

「でも、見つからないようにしてね
営業妨害、されるわよ」

香さんはそう言って笑って、冴子さんは、私の
可愛い妹なのにー、と笑った

そう言う冴子さんも、作家の妹さんの取材には
結構迷惑した、と苦笑している

「和葉ちゃんや蘭ちゃんを知ったら、大騒ぎに
なるわね」

「と言うより、工藤くんと服部くん、探偵稼業
全く出来なくなるわよ」

そう言って2人はけらけらと笑う

そして、冴子さんに、和葉ちゃんが尋ねた

冴子さんが好きだった人って、どんな人やった
んですか?と

「そうねぇ、香さんを前に言うのも何なんだけ
どね、かなり、野暮ったい人だったわ」


「あ、私の兄貴なの」

「「ええっ!」」

香さんが、写真を見せてくれた
香さんとは、容姿は全く似てはいないけれど、
とても仲が好さそうな写真だった

「本当はね、めっちゃくちゃイケメンよ」

「「ええっ!」」

「めちゃくちゃかどうかはわからないけど、
アレでも兄貴は顔立ちは整ってたんだ」

父親の合わないメガネかけてたから、何かあ
れだったけど
あ、でも、昔から服装のセンスは0だったわ

そう言って笑う香さんに、冴子さんも笑う

「でもね、ココは、超一流の人だった」

そう言って、豊かな胸元をぽんぽんと叩く冴
子さん

妖艶な雰囲気バリバリの冴子さんと、見せて
もらった槇村秀幸さんは、何だかとてもアン
バランスに見えたけど

「冴子さん、どうして惚れたん?」

何か、きっかけがあったのか、と言う和葉ち
ゃんの問いに、冴子さんは優しい笑みを浮か
べ頷いた

「あったわ」

自分の父親は警視庁のお偉方
御家柄にこの容姿、庁舎内で目立たないワケ
はなかったと言う

それこそ、取り入ろうとする面々や
蹴落とそうとする面々が入り乱れて

「魑魅魍魎の世界?って感じ」

嫌がらせは日常茶飯事
女性陣からも、身に覚えの無い事で色々と言
われたと言う

私のオトコを取ったの、取らないのとか

「私は、純粋に仕事がしたかったの」

だから、必死で仕事に没頭したと言う
でも、手柄を挙げれば挙げる程、余計、孤立
する事が増えた、と

「そのうち、バディを組んでくれる人がね、
誰もいなくなっちゃって」

そんな時、すっと現れて、パートナーを組ん
でくれたのが、彼だったと

「君は、何をそんなに焦ってるの?」

そう言われたそうだ

十分、成果は挙げているし、キャリアも積ん
でいるのだから、もう少し落ち着いて事件に
向かったら良いと言われたと

「生き急ぐ歳でも無いだろって言われたの
だから、ちゃんと事件を多角的に見られるよ
うになれって」

周囲から、色々言われても右から左だったと
言う香さんのお兄さん

「かっこええ」

和葉ちゃんはそう言った

「それから、少し彼の仕事振りを気を付けて
見るようにしたの」

色々勉強になる事があった、と言う

「仕事はね、優秀
でも、おしゃれのセンスは0だし、料理や家
事は得意だけど、とんでもないシスコンだっ
たわ💕」

そう言ってけらけら笑う冴子さん

「もう、何やっても、香が、香がって
私なんか香さんに逢う前に、夢にまで出て来
るんじゃないかって思うくらい、話を聞いて
たわ」

「兄貴、私にはめっちゃくちゃ甘かったから
なぁ」

香さんも自覚があったらしい

「いいなぁ、私も平次もひとりっこやし、兄
弟いた事無いから」

「それを言うなら、私も新一もそうよ?」

「だったら、2人はたくさん子供を産んだら
いいわ」

もう要らないって言うくらい、と笑う冴子さ
んは、私は子供の代わりに事件を解決するの
と言った

「我が家の場合は、後継ぎは元気で逞しい妹
達に託したからいいの💕」

その後も、香さんと冴子さんを中心に会話は
進み、気がつけば冴子さんが眠り始めたので

香さんと私でソファに寝かせて、そっと後片
付けを始める

和葉ちゃんには、立たなくても出来る片付け
をお願いして、私と香さんで皿洗いとか諸々
をしていると、賑やかな声が聞こえて来て

香さんが大慌てで玄関へ飛んで行った

どうやら冴羽さんが誰かを伴って戻って来た
様子だった

to be continued