名探偵コナンから、平和な2人を

組織壊滅カウントダウンのお話を描いてみた
くて、描きかけて中断していたお話をやり直
しです


仮タイトル:Black Out -3


何故かと問われたら
上手く答えられないかもしれない


喪うモノが多過ぎて
何が真実で、何が嘘なのか

やりきれない現実と
優しい虚像と

渾沌とした世界に長く身を置き過ぎた弊害か
いつしか己も染まってしまったのか

そんな時に、転がり込んだ出逢いだった


ひとつは、潜入先の喫茶店で

派手さとは無縁だけれど、誠実さと優しさで
不思議と人を落ち着かせてしまう不思議な人
だった

良い意味で、ごく普通の人で
暗くて激しい世界に身を置いていたオレには
眩しいとさえ思う事もあった

いいな、と思ったし

この人には、平穏でささやかな幸せに満ちた
世界で元気に過ごしてもらいたいと願いたい

気付いた時には、そう思う自分が居た


もう一つは
トレーニング途中で出会ってしまったハロだ

潜入捜査の身の上で、明日がどうなるかもわ
からないオレには、絶対に飼ってはいけない
生き物なのに

置いてはいけないと思いながらも、側に居る
心地良さに、結局、離れられず

不規則なオレの生活によく我慢してついて来
てくれたと思う


どちらも、その未来を、その生を
護りたい、大切な存在


「オレらに任せとけ」
めーっちゃコロコロにしてしもうたら堪忍な!

そう言って笑った服部と

「目一杯、遊んで、ご飯食べて、待ってよう
ね?」

そう言って笑った和葉ちゃん

元気な2人は、期間限定とはいえ、犬を飼うの
は人生初の経験と言って、飼育の本を読んだ
りしながら楽しみにしていたらしく

明るくはしゃぐ2人につられ、ハロも元気に
旅立ってくれた


ハロの元には、梓さんも、大尉も居る
だから、オレは絶対に帰る

そして

熾烈な戦いは、まだ序盤戦だと言うのに、
クライマックスかと思うくらい派手に始ま
ったんだ

to be continued