名探偵コナンから、平和な2人を
以前から描きたかったお話を

Cara
(イタリア語で、愛しい人)

「よぉ、名探偵」

おかえり、と素直に言うたらええのに、青子
嬢にポカスカ殴られながら、帰って来た工藤
をからかう黒羽

工藤の両親にはにこやかに挨拶したくせに

工藤も、疲れた顔して帰って来たのに、黒羽
とばちばち始まると、スイッチが入ったのか

まぁ、うるさい、うるさい

あんまりドタバタするんで、オレは2人まと
めて風呂に連行して入れたんや

出て来た工藤を捕まえて、ドライヤーしてや
ると、何故かちゃっかり隣に座って、自分も
と言う黒羽にもしてやると、

工藤のオカンが笑うてた

新ちゃんと快斗くんのパパみたい、ってな

勘弁してくれや
まだオレ、さらぴんやし、和葉、こんな悪ガキ
の母親にしたくないし

オレも先に風呂に入ることにして、出て来てか
ら和葉らも入れてしもうた

今夜はこれ以上人が来る予定もないし

予想通り、工藤も黒羽も、夕飯後は揃って爆睡
青子嬢と和葉が爆笑するくらい、仲良しで寝て
んねん

オレもこっそり撮影してやって、寝ることにし
たんやけど

ベッドに入った途端、連絡が来たんや

一緒に起きようとした和葉はそのまま寝かせ
オレはソファに座った

親父からやってん

屋敷の状況、黒羽達の状況、ひととおり話し
をした

親父の隣には、オカンも居た

今回、オカンは東都に急遽出張になった親父
に荷物を届けに行って、ついでに仕事してん

オカンは、和葉の心配をしとったから、その
ままタブレットを持って、和葉の隣に行った

「おばちゃん!おっちゃん!」

起き上がった和葉を座らせて、自分も隣に座
って、話をした

風邪ひいてへん?とか、疲れると気管支によ
うないから、無理したらアカンよ?とか  

まぁオカンの体調をひたすら心配する和葉

親父にも、食べなアカンとか言うてるし

可愛ええ和葉と楽しそうに話す両親を見て、
一体どっちがこの家の子やねんと思うけど

ま、どっちも幸せそうやからええか、と思う

気をつけてなー、と終話した後、今度は部屋
の外から音がした

「どないした?」

あぁ、すまないね、と言う工藤のおとん

どうやら工藤がまた熱を出し始めたらしい

和葉も出て来たので、氷枕やら、アイスノン
水分補給のものや必要なもんを出してやって
もしヤバそうやったら、医師を呼ぶで?と言
うた

高熱では無いらしく、微熱だから体力を余計
持っていかれるらしく

朝まで様子を見ると言うた

工藤のオカンにも、キッチンにあるものを、
好きに使うて大丈夫やと伝え、何かあったら、
連絡するよう言うて、部屋に戻った

「あー、オマエも冷えたやろ」

早よ布団、入れや

くしゅん、と言う和葉を布団にしまい、しっか
り布団を引き上げた

自分もヤバいと思うて布団に入る

取り敢えず寝よう、と電気を消して

暫く話していた和葉が寝落ちしたのを確認して
オレも眠りについた

to be continued