名探偵コナンから、平和な2人を
多忙とケガのため、走り書きメモから
短めに


桜だより


「爆破事件!??」


おばちゃんと哀ちゃんと3人で、私の家でお
茶をしとると、ニュース速報が流れて

すぐにおばちゃんのスマホが鳴り出した

私も哀ちゃんも無事やし、一緒に居るからと
言うおばちゃん

ニュース速報を見て、目を疑うた

逃げ惑う人らを、誘導しとる平次と安室さん
が映ったんや

転倒したりして、数名のケガ人と
びっくりして、気持ち悪くなってしもうた人
が数名出てしもうたけど

重症を負った人や、亡くなった方は出えへん
かったのは、奇跡に近い状況やったらしい

犯人や詳細はまだ不明となっとったけど
一抹の不安を覚えたのは、哀ちゃんも同じや

むしろ、哀ちゃんは、怯えているようにも見
えたくらい

「哀ちゃん」

大丈夫やで
何も心配することあらへんよ

え?と振り返る哀ちゃんに、言うてあげた

平次が居る
コナンくんも、毛利探偵も居る
安室さんも居る
府警のみんなも居る

何も心配あらへん
きっとみんなですぐに解決してくれる

せやから、私らは余計な事を考えんと
大人しく待っとったらええ

これだけのメンバーが揃ってて、とっとと
解決出来ひんかったら、私が乗り込んで、
みんなしばいたるから

な、おばちゃん?

「そうや、和葉ちゃんの言う通りや
オールスター揃えて何も出来ひんかったら、
みんな辞めたらええねん」

おほほ、と笑うおばちゃんと、じっとしてて
もあれやし、こう言う時こそ手間がかかるも
んでも大量に作ったらええやん、と

服部邸に移動して、哀ちゃんも含めて3人で
大量の食材相手に格闘した

「いい香り!」

これだったら、野菜たっぷりだし、博士にも
いいかも、と哀ちゃん

漸く、いつもの顔を取り戻して来た

野菜たっぷりのキーマカレーと
牛すじと野菜たっぷりのカレーを作ったんよ
大鍋いっぱいに仕込んだんや

付け合わせ用のラッキョとか福神漬けをおば
ちゃんに味見させてもろうてる哀ちゃんは、
ホンマに可愛ええ

野菜の揚げ煮浸しを仕込んでいると、玄関の
方からドヤドヤと賑やかな声がした

「かずはー、腹減った、、」

「平次??」

こんにちはー、と言うコナンくんや、おじゃ
まします、と言う毛利夫妻の声も

ドヤドヤと後に続くいつもの面々

今日は、好きなものを好きなだけ食べてもら
おう、と

大鍋を並べ、ご飯をよそった器を配り、好き
にカレーをもってもろうた

まさかに備えて、それぞれもうひと鍋ずつあ
るんやけど

ホンマに空になってん 笑

哀ちゃんや私も、おばちゃんと一緒にみんな
に混ざって食べた

半分キーマ、半分牛すじにしたんやけど、
確かに味が馴染んで美味しい

平次やコナンくんの食べっぷりに、唖然とし
たけれど、安室さんも見事!と言う完食ぶり
にびっくりした

安室さんは、作る方も好きらしくて、どうや
って作ったのか、おばちゃんにアレコレと訊
いていて、自分でもやってみると言う

凄い勢いで大鍋が完売御礼になると、さあ
行くぜ!と言う声と共に、みんな再び出て
行ってしもうてん

まったく、どうなってんねん、平次

ま、元気にようけ食べとったからええか

私は皿洗いマシーンと化して、後片付けに
没頭したんや

to be continued