探偵コナンから、平和な2人を
お試し連載


恋の季節


朝、親父が訪ねて来て、和葉に現在邸外で起き
ている事を説明した

真っ青になって話を聞いていた和葉は、自分の
家族や、誰か怪我人が出たりしていないかと、
親父に確認して、大丈夫やと聞くと、ふらつき

腰を抜かしてしもうたんや

立ち上がる事が出来へん和葉を担いで、部屋に
戻った

大丈夫やと言うけれど、オレの服を掴む手は、
ガタガタ震えとったし、真っ青な顔は、貧血を
起こしとんのは明らかやった

「青子嬢、梓さん」

オカンと親父と話があるさかい、和葉、見てお
いてくれへんか?

任せて、と言う2人と、しっかりその後に続け
とばかりに移動する大尉とハロにお願いして

オレはオカンと親父に話をした

そろそろ、第2弾の動きに入りたい、と

和葉はもう暫く世間から隠すつもりで
反対に、オレは通常運転に戻るんや

探偵として動き回りながら、取材も受け始め
る事になる

親父としては、和葉の傍がガラ空きになるの
も、預かっている青子嬢や梓さん達の事もあ
るから、あまり派手にはやられたら困ると、

最後まで反対されとったんやけど

3日間限定で、助っ人をかって出てくれた人
が居んねん

降谷さんから命を受けた、風見さんや

降谷さんと共に、3日間だけ、オレに代わって
和葉達を見ていてくれる

和葉の引越し前の一軒家で起きた不審火騒動の
捜査の一環としてな

せやから、オレの振る舞いは、3日間限定

それしか時間は無いので、爪痕を残すのも、何
かと忙しいねん

オカンも、オレが服部邸に戻るタイミングで、
移動せなアカン

その代わり、オカンの不在の間は、オカンの右
腕の西條ハンが留守番してくれる事になった

色々な手配を済ませてから、一足早く大阪へと
戻る両親を見送り、オレは青子嬢達に礼を言う
て交代した

和葉は、大尉とハロが椅子で寝転んで見守る中
ベッドでスヤスヤと眠っていた

ショックが大きかったようで、微熱もあるけど
漸く落ち着いて眠り始めたばかりだと聞いた

和葉が目覚めるまで、オレも今のうちに静養せ
なアカンので、隣に寝転んで、オレも微睡んだ

椅子に寝転んでいる大尉とハロを撫でながら、
和葉を一緒に見守って

いつしか自分も寝落ちしてもうたみたいや

気がついたら、大尉もハロも退出したらしく、
ベッドサイドに新しい飲み物が置いてあった

和葉を起こして水分を摂らせ
青子嬢達と交代して、和葉の着替えとかを頼
んだ

まぁ、オレはしてやりたいんやけど
和葉がイヤやって言うからな、仕方がない

梓さんと青子嬢に、明日からの予定を伝えて
万が一の場合の連絡先も共有して、打ち合わ
せもした

梓さんは、びっくりしとったけど、元気だっ
たら良かった、と笑うた

青子嬢は、オレに気負わず頑張ってと言うた

オレは、和葉に計画を伝えて

その夜は、抱きしめてもろうて、眠りについ
たんや

そうして欲しいと頼んだオレに、最初はびっく
りしながらも、ええよ、と両手を広げてくれた
優しい相方に

目一杯、甘えさせてもらう事にして、その夜は
べったり傍に居て、たくさん話をして、2人
して寝落ちしたんや

to be continued