名探偵コナンから、平和な2人を
思いつきメモ


ノンタイトル


ほっとした、言うか
やっと逢えた、と言うか

帰宅して、部屋のベッドへダイブしようとしたら

会いたくて、待っていた女が、クッション抱えて
スヤスヤ寝てた

嬉しいと言うより
「何で、今やねん!」と言うオレの心中の絶叫は
誰にも届かへん

コイツにも、な

はぁ、とため息を吐いて、ベッド脇に座り込む

階下に工藤や工藤の両親、コイツの父親から自分
の両親に関係者までが集う状況で、さすがに襲う
ワケにも行かへんし

爆睡しとるのを、部屋を移すのも何やし

仕方がないので、隣の和葉の部屋から布団を運び
ベッドの下に布団を敷いて、

ベッドの上で寝てしもうた和葉を、しっかり上掛
けを掛け、ちゃんとベッドに寝かせて、電気を消
した

階下に泊まる連中も寝る支度中やしな

目まぐるしく忙しい捜査に駆り出され

和葉の父親にええとこ見せておきたい、と言う欲
と戦って

何とか和葉達の帰国日までには、と頑張ったけど
おっちゃん達さえも予期せん事態が起こり、空港
に迎えに行けへんようになって

一緒に行く予定やった工藤に頼んで、謝り倒すお
っちゃん達には、かまへん、気にしてへんとは言
うても、心中は号泣状態やったんやけど

せめて、帰国日には再会したい、と必死に解決し
て帰宅したんやけどなぁ

まさか、肝心の和葉が爆睡中って

「しかも、怪我までしよって」

左手に白い包帯が覗くのを、ちゃんと布団にしまっ
てやった

机の上にあったのは、アイデア帳のかなりええやつ
と書きやすそうなペンやった

ありがたくお土産は使わせてもらう事にする

中々ええチョイスやな、と喜んでしまうけど、どう
せやったら起きてるオマエの前で喜びたかったわ

でもまぁ、朝目覚めたら、逢えるな

1番近くで眠れるラッキー付きや

これはこれで、満足やわ

そう思うたら、一気に疲れが押し寄せて来て、
オレは強烈な睡魔に襲われた

そう言えば、工藤のやつ、変な事言うてなかったか
和葉との事、後押しがどうのとか

まさか、ここで寝とる和葉が後押しの意味か?
いや、だったら2人きりにしてくれるやろ

こんな状況で、手を出すワケにも

そんなん思うたら、気になって眠気も吹っ飛ぶと
言いたいところやけど、

ロクな睡眠時間も取れず、寝不足状況で駆け回っ
ていたオレには、体力の限界が近づいている様子

「これは、お預けか?ちょっと趣味悪いで、工藤
もう少し、ストレートな後押しを頼むわ」

悔しいけれど、そう絞り出すのが限界やったオレ
は、そのまま布団に包まり眠り込んでしもうたみ
たいで

翌朝、意気地なし、とワケのわからん言葉を母親
から投げられてしまう、と言う失態を犯したオレ
は、和葉と会話をするどころやないくらい、慌て
ふためいて、

後日、工藤から激しい叱責を受けるハメになった
んやけど、それはまた、別のお話

工藤が和葉に仕掛けた魔法がなんなのか、オレが
知ったのは、少しだけ後の事やった

to be continued