こんにちは。ガッザです。今回は『デッド・ゾーン』を。『デッド・ゾーン』の前に『ヒドゥン』を書こうかと思ってましたが、書く前に『ヒドゥン』を見返そうとしましたが、近所のレンタル店には無く、簡単に観られそうもないようなので、改めて観る事が出来たら書く事にします。そこで、同時期に観た『デッド・ゾーン』を書きます。全米1983年公開 日本公開1987年のようです。大作ではないと思うので、公開がずれたかもしれません…私は劇場では観ていません。1987年公開なので、多分翌年レンタルビデオで借りて観たのでしょう。一言で言えば、切なくて哀しい作品です。『デッド・ゾーン』を思い返していたら、Mr.C hildrenの「HERO」という曲の冒頭の歌詞が浮かんできました。(誰か1人が犠牲になれば世界が救えると分かってても自分は名乗り出られない…)というような詩だったかと思いますが、『デッド・ゾーン』は世界を救う為に行動する男の話です。この作品はほとんどTV放映されてないと思いますし、今後も地上波放映は無いでしょう。当然かもしれません。見方によってはテロ礼賛になるでしょうから。私は原作を先に読んでました。この時期、スティーヴン・キング作品にハマっていて新刊が出れば読む。という繰り返しで、『デッド・ゾーン』もそんな中の一つでした。原作を映画化するのは難しい事だと思います。どうしても時間の制約があるし、原作者の意向もあるでしょう…私が思うのは、原作のエッセンスが映画に活かされているかどうかが肝心な所ではないか?という所です。その点で『デッド・ゾーン』は原作のエッセンスをキチンと盛り込んでいると思います。この作品を見終わった後の寂寥感は正に原作読了後の気持ちに近いものがありました。『スタンド・バイ・ミー』にも近い感覚がありました。主演クリストファー・ウォーケン。個人的に大好きな俳優の1人です。彼が出演した『ディア・ハンター』は忘れられない一本です。そんな思い入れもあり、『デッド・ゾーン』は観る前から期待が大きい作品でした。キングの他のホラー作品に比べるとファンタジー要素が高いかもしれませんが、『ファイアースターター』や『グリーン・マイル』のように期せずして得た超能力に思い悩むテーマは共通しているんじゃないか?と思ってます。クリストファー・ウォーケン演ずる普通の教師ジョニーが交通事故で昏睡している間に得てしまった"触れたらその人の過去、現在、未来が見えてしまう"能力に思い悩むストーリーを主軸に、ジョニーが偶然見てしまった世界を破滅に向かわせる政治家を彼がどうするか?を展開していきます。ジョニーが取った行動はテロリストとして断罪されるでしょう。しかし、作品を観た(読んだ)人には単なるテロでは無い背景を知っており、そこが切なさに拍車をかけるのだ。と思います。「もし、独裁者になる前のヒトラーに自分が出会ったらどうするか?」ジョニーがその状況になったのを自覚しても、躊躇い戸惑うのが当たり前だし、その葛藤をクリストファー・ウォーケンは見事に演じてる。と思います。今のご時世ではなかなか観られない作品かと思いますが、『ディア・ハンター』『グリーンマイル』が面白かった方に是非お勧めしたい一本です。