今から1千年前。

2020年、パンデミック。

 

平和だった世界に疫病が流行した。

それは未知のウィルス。

ウィルスは人の体を媒介し、どんどん変化してった。

 

日本も例外ではなかった。

国の対応は後手後手に回り、

その範囲はどんどんと拡大していった。

 

それはどんな人にも例外なく感染していった。

但し、症状は様々だった。

重症化する人、軽症で済む人、無症状の人も居た。

 

日本国民の大勢に愛されていた著名人がこの疫病で亡くなられた。

大勢の国民が深く悲しんだ。

 

時、間もなくして、命の選別が始まった。

勇敢に最前線で闘ってくれている医師達にその選択が委ねられた。

医師達は苦渋の選択を強いられた。

 

 

医療崩壊。

その現実を目の当たりにした国民は立ちすくんだ。

明日は我が身かも知れない。

命の選別をされるのは我が身かも知れない。

 

命の選別をせざるを得なかった医師達は苦悩し続けた。

それは永遠の苦悩だったかも知れない。

 

このままではいけない!

ひとり1人が心に何かを宿した。

自分は何もできないのか!?

自分にできる事は何だ!?

誰もが自分にできることを模索し始めた。

 

自分が感染しないことだ!

自分が感染源にならないことだ!

でも、いつ誰が感染してもおかしくない。

もう既に感染してしまっているかも知れない。

自分が既に感染源になって、人に感染させてしまっているかも知れない。

誰の心にも少なからず、そんな思いが立ち込めていた。

 

明日は我が身かも知れない。

明日は自分の大切な人が感染してしまうかも知れない。

自分の愛する人が・・・

 

愛する人と会いたい気持ちを押さえ、

大切な人と会いたい気持ちを押さえ、

友と会いたい気持ちを押さえ、

皆が闘っていた。

己と戦っていた。

 

最前線で働いてくれている医師・看護師・医療関係者・・・

少しでも負担を少なくしよう!

 

 

経済への打撃も深刻だった。

明日、生きていくお金がない!

どうやって、明日生きていけば良いんだ!

家族はどうやって養えばいいんだ!

皆が苦悩していた。

この状況はいつ終わるんだ!

切実な思いだった。

 

研究者達は抗体薬の研究に勤しんだ。

注力した。

人類の為に。

大切な命を守る為に。

 

何かしら病状を抱えている人達も我慢を強いられていた。

手術が先延ばしになった。

不安を抱えたまま、この状況が落ち着くのを願った。

 

院内感染にも怯えていた。

どこにも逃げ場がない。

不安で怯えていた。

 

1日でも早くこの状況を終わらせよう!

全ての人類の願いだった。

 

 

愛の輪が秘かに広がっていった。

少しずつ、少しずつ、思いやり、感謝の輪が広がっていった。

そこから、どの様にその状況が収縮していったか、

歴史の教科書にはほとんど書かれていない。

 

3020年現在、ご先祖のそんな闘いのおかげで、

今、私達は平和に暮らせている。

 

2020年の現在に住む私達は、

貴重な歴史の一頁を生きています。

 

良き未来の為に、共に頑張りましょう!

後世に語り継がれる歴史の一頁にしましょう!