菊地智代です。最後のブログになります。

12月に競技を引退し、2月に学連の引き継ぎも無事終わり、ひとまず落ち着きました。


まずはこの3年間を振り返って、各学年で大事だなって思ったことを書き記してみます。今後ウィンドサーフィンと関わっていく後輩たちの参考にでもなればと思います。

まず、1年生は誰にも負けないことです。ウィンドサーフィンは全国のほとんどの同期が同じスタートラインから初めます。だから、誰よりも練習すればそれは全国で1番練習してる1年生になることができるし、誰よりも早くセールアップができるようになればそれは全国で1番ウィンドが上達してることになるって私は思って練習していました。量でも技術でも誰にも負けなければ1番なはずなのです。そんな大チャンスはこの先巡ってきません。だから、同期の誰にも負けない、レディースであればメンズにも負けない、そんな負けず嫌いさを発揮すれば自然とビギナーで勝てるようになると思います。

次に、2年生は量の年です。これはあえて質より量と言わせてもらいます。2年生は正直つらい我慢の年でした。ビギナーで入賞してもエキスパになった途端、入賞が遠くにいって、今までではありえないような場所に名前があって、支部戦への不安がどんどん募ります。だからこそ、量です。練習して、遠征してレースに参加しまくって、ウィンドの経験値を上げることが先輩を追い越す唯一の手段であり、自信の根拠になります。たまに2年で入賞する人がいましたが、私はそんなセンスはないので、とにかく量をこなして不安を潰していくしかありませんでした。でもこの量は遅かれ早かれ必ず生きてきます。たとえ2年で支部戦通過できなくても、絶対に3年以降で生きます。挑戦者の立場で、全てを吸収していってください。

そして、3年生は気持ちの年です。執行代になって仕事や考えることも増えます。引退や就活など将来がだんだんと近づいてきて、ウィンドに割く時間も頭も減ってくる頃です。3年目になって成長の実感も湧きづらくなって飽きも入ってくるかもしれません。その中でいかに気持ちを切らさずにウィンドができるかだと思います。さらに、2年の頃の不安が、3年目という経験値に甘んじて謎の自信に変わります。なんとかなるんじゃないか、という。2年まで相当な積み重ねのツケがあれば良いですが、ツケもなければ気持ちもなくてはなんとかはなりません。逆に、強い気持ちを持てている人、特にその気持ちを内に秘めずに積極的に声や文字に出している人が目標を達成している気がします。

最後に、4年生は覚悟の年だと思っています。これは自分が経験したわけではないので明確には言えませんが、4年生でウィンドを続けるには、大学生活4年間全てをウィンドに捧げる覚悟、毎レース後輩たちに追われながら結果を追い求める覚悟、周りが引退していく中でも続ける覚悟、たくさんの覚悟が必要だと思います。私にはその覚悟が持てませんでした。だからこそ、覚悟を持ってウィンドに挑む先輩や同期へ尊敬の念を抱きます。


最後にこの1年間の振り返りです。

執行代になってからのこの一年は、良い時間だったとは言えません。リザルトとしても前半は良かったものの、最後の方はありえないような順位を取って終えてしまいました。

部活とも上手くいかず、楽しいと思える時間はどんどんと減っていき、部活の人と関わることも怖いとさえ思うようになりました。部活が嫌いだと何度も思いましたし、口にも出しました。でも、いざ辞めてみると、部活をしていない自分は何か大事なものを失ったような喪失感がずっと付き纏っています。嫌い嫌いと思いながら、本当は大好きだったんだろうなと思います。

振り返って後悔することもあれば、何かを変えることもできず、ただただ部活との距離を置くばかりで引退を迎えてしまいました。どうしたら良かったのか、今でも考えます。


終わりよければすべてよしという言葉がありますが、その正反対をいくような3年間でしたが、1,2年生の頃のキラキラと輝くような思い出たちが、この部活に入ったことを後悔させてはくれません。もし戻れるなら1年生の入部したてに戻りたいです。きっとこれからの人生をどんな風に過ごしても、戻れるとしたら、ただただウィンドサーフィンに夢中になっていたあの頃に戻りたいと思うのでしょう。大切な人にも喜びや楽しさに満ちた経験にも巡り逢うことのできた、何にも変えることのできない時間です。


こんな私を3年間も置いてくださり、大変お世話になりました。

ありがとうございました。


菊地智代