「いいの?追いかけなくて」

「理佐」


2人が部屋を出てから暫く経って
理佐がみんなに聞こえないように
耳打ちをする

「もうさ、決まってるんじゃないの?」


「……うん」


「今がチャンスだよ?」


「わかってる…」


「ほら、行ってきな」


「うん…」


「大丈夫、前も言った通り菜緒ちゃんが
どちらを選んでも2人の関係や、
わたしたちの関係だって悪くならないから
安心して自分の気持ちを伝えてきな」


「うん、ありがとう!!
行ってくるね!」


「そう、その意気だよ」


そう言って優しく微笑む理佐を背に
私は2人がいるであろう場所へ、


「今度は私の番だね…」

理佐は何かを呟いていたけど
振り返る余裕なく部屋から出た。










暫く歩くと月光に照らされている
2人の背中が見えた


2人はまるで私が来るのを
予測していたかのように振り返り
こう言った


「「待ってたよ」」

って…


「何で…⁇」


「何となく?」


「ほら、昔から私と友梨奈は
勘が鋭かったからね」


「ほら、こっちおいで」


「答え決まったんでしょ?」


「うん」





どうしても緊張してしまい静寂が辺りを包む
川のせせらぎと鈴虫の鳴き声が
異様に鼓膜を揺さぶる
そんな中、先に口を開いたのは

「「菜緒」」



「絶対幸せにするから」


飛鳥…

「誰よりも大事にする」


友梨奈…


「自分を犠牲にしようとも
君のことを守ってみせるから」



「自分はどうなってもいい
何かあった時は必ず助けに行く」




「だから…」



「菜緒…」




「「私を選びなよ」」









よし………



「私はっ………」













2人で戻るとみんな待っていたかのように
笑顔で迎えてくれた



「おー!まさかそちらを選ぶとは!!」


「菜緒ちゃんお幸せにね」


「モナちゃん、理佐…ありがとう!」


「答え決まって良かった…」


「菜緒ーーーー!
幸せになるんだよー!」


「芽依ちゃん、美穂ちゃん…
泣かないでよ〜」



「菜緒ちゃんこの子のことよろしくね?」


「うん!未央奈ちゃんありがとう」


「まぁ取り敢えずあれだ!
2人とも!!!!」


モナちゃんがそう叫んだかと思えば


「「「おめでとう!!!!」」」


みんなからの祝福の声が上がった





「みんな……ありがとう…」



隣に居る大事な恋人も嬉しそうに微笑み
私と目が合うと私の唇にキスを落とした








私は今世界一幸せです。












fin………












Another storyあるかも……⁇