飛鳥を選んで数日が経った今日、
キャンプ以来に飛鳥と会う日でもある。
そう、あのキャンプが終わって以降
飛鳥は風紀委員の仕事だったりで
忙しくしていた為か連絡しか取れてない
状況だった。
昨晩に飛鳥からの電話で今日は
一日空いてるからデートに行こうとの
お誘いがあって今に至るんだけど…
なんか…付き合う前は友達って感じが
強かったから…変に意識してしまう
チラッと部屋の時計を見ると
後30分で飛鳥が迎えに来る時間となっていた。
「やばっ!まだ服が決まってないよー!!」
「どしたん!?」
叫び声が聞こえたのかお母さんが慌てた顔で
部屋に入ってきた。
「ちょっ!勝手に入らないでよ!」
「あんたが叫んでたからでしょ?
うわっ、この部屋の有り様は何なん?」
「もぅー!放っといてよー!」
「さては、菜緒あんた…デートだね?」
「なっ!!」
「どの子!!?
あのイケメン少女の平手ちゃん!?
それか、美少女の齋藤ちゃん!?」
「何で、お母さんは男の子かもって
思わないの?」
「んー?どうしてやろなぁ…?
んで?どっち?」
「………飛鳥…」
「飛鳥って…齋藤ちゃんかー!
じゃぁね〜あんたが着る服は
これやんな!」
サッと床やベットに広がってる
洋服達から選んだのは淡い白のワンピース
にこれまた淡い黄色の薄いカーディガン
そして、アクセサリーに選んだのは
小さく光るダイヤの付いたお父さんから
初デートでプレゼントされたという
お母さんが大事に使っていた
ネックレスだった。
「お母さん、これ…」
「ええんや!大事な娘が大事な人と
デート行くんやったらこれぐらい貸したる!」
「お母さん…」
思わず涙が溢れそうになる
それを見たお母さんは笑いながら
「ほら、せっかくメイクもして
いつも以上に可愛い顔が台無しになる」
と頭を優しく撫でてくれた
そんな時インターホンが鳴った
お母さんが出るとモニター越しに
飛鳥の姿が見えた
お母さんはニヤニヤしながら、
いま開けますーと玄関へ向かった
「齋藤ちゃん!こんにちはー!」
「あ、お母様!
お世話になっております。
菜緒さんはいらっしゃいますか?」
「もちろんよー!
今降りてくるはずだから
待っててねー?」
そんな声を聞きながら階段を降りると
お母さんから耳打ちされてる飛鳥が
目に入った。
すごい真剣な顔でお母さんに向き合って
話してるけど何を話してるんだろう?
私に気付いた飛鳥の目線にお母さんも
振り返っていつもの笑顔でいってらっしゃい
と送り出してくれた。
「行ってきます」
手を振って家から出る
「ごめんね、わざわざ迎えに
来てくれてありがとう」
「これぐらいどうってことないよ」
「そういえば、お母さんに何か言われて
なかった?」
「ん?いや?特には言われてないよ」
「本当⁇」
「本当だよ、それより今日の菜緒
いつも素敵だけど一段と輝いてるね」
「ッ…///」
なんか誤魔化された気がする…
それよりもサラッとこんなこと
言うもんだからやはり心臓に悪い
まぁそれは付き合う前から
そうだったんだけど…。
「そうだ、今日はどこ行くの?」
「内緒」
細い人差し指を自分の唇に当てて
イタズラに笑う飛鳥
その姿さえも様になるから
ずるいよなぁ…。
そんな風に何気ない話をしながら
飛鳥の行くままに着いて行ってたら
見覚えのある場所へと辿り着いた
「付き合ったらまずはここに連れて行こう
って思ってたんだ」
そう言って微笑む飛鳥はとても眩しかった
ーPart2へと続くー