かんぴょう歴史 4 | かんぴょうブログ

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栃木県でかんぴょうの卸売問屋をしています。



来年は栃木県に干ぴょうが伝来して300年になる



干ぴょう生産は現在 栃木県が全国の約95%以上の

生産量を誇っている



干ぴょうは栃木県で栽培が広まったのだが

その理由の一つは 土壌が適していたことである

夕顔の根は浅根性で横に広がり

深根でも40cm位の深さで 旺盛な生育に

多量の水分を必要とするため 保水力のある土が必要である


根の発達のためには 排水が良く軽い土が必要で

干ぴょうが定着した地域にはこの条件に合っている

黒色の火山灰土が広く分布(関東ローム層)しており

夕顔の栽培に適していた



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干ぴょう畑


もう一つには 気象条件にも恵まれていたことである

干ぴょうは7~8月が生産期となるが

栃木県は雷(地元では方言で「らいさま」と呼ぶ)

の名産地でもあり 

夏のこの時期 日光や那須連山に発生した雷が

勢力を強めながら南東に進み

夕方になって干ぴょうの産地に雨を降らせる

この雨が灼熱の地表を冷やし 暑さに弱いとされている

根の伸びをよくする

またその水分は 夕顔が開花してから2~3週間で

収穫する夕顔の実(ふくべ)を太らせるため

干ぴょうにとっては恵みの雨になっている


(干ぴょう生産者は待ちに待ったその雨が降ってくると

 「お金が降ってきた」とよく形容した)

つづく