中国出張(かんぴょう価格暴騰) 4 | かんぴょうブログ

かんぴょうブログ

栃木県でかんぴょうの卸売問屋をしています。

中国かんぴょうが昨年の 2倍以上の

価格を要求されております

この値上げには 幾つかの要因があります



1・作付けの大幅減少
  
  産地において、かんぴょう以外への転作が進んだ

  今迄かんぴょう生産は 他作物に比べ高収入でしたが

  急激に経済成長している中国内やロシヤ向けに 玉葱・じゃが芋

  西瓜等が急騰しており 率の良いそちらを作る様になった


  3・11の津波被害で 栃木のかんぴょう業者も流され

  生産しても売れないのでは?と (まさか と思いましたが

  真剣に話をしており 少し影響があったのは間違いなし)

2・干ばつによる不作
    
  主産地の黒龍江省が生産期の8月 大干ばつになり

  かんぴょうが枯れてしまった(現地人の話)

3・ヒネ(持ち越し)在庫が無くなった

  今までは必ず ヒネ在庫があり 多少不作になっても

  それで年間供給出来たのですが ここ数年の不作・作付け減で

  ヒネ在庫が一掃され 何所を探しても有りません 


 4・高度成長が続く中国の物価・人件費高

小生なりに 調べたもので正確ではないところはご容赦を!!

 (1元ーーー約12円) (1斤ーーー500g)

  
  かんぴょう原料 昨年  1斤 10~14元
             今年  1斤 20~22元(水分多)

  女工人件費   2009年 1,550元
           2010年 2,100元
           2011年 3,000元


  白菜      昨年  1斤 0.2元
          今年  1斤 1元 

  ねぎ      昨年  1斤 0.6元
          今年  1斤 1.3元


  きゅうり    昨年  1斤 2.5元
          今年  1斤 7元

  生しいたけ   昨年  1斤 4元
          今年  1斤 9元


  唐辛子     昨年  1斤 1.8元 
          今年  1斤 18元 

  米       10年前1斤 1.2~1.5元
           今年  1斤 6~7元


  ガソリン  2009年 1L 4.88元 
        2010年 1L 5.46元
        2011年 1L 9.3元


         $かんぴょうブログ


  西瓜 1ム(約667㎡)当りの収入 2.5~3万元
  干瓢      ;         6000元




と あらゆる品が値上がりしております

中国かんぴょうも ここ毎年1割程ずつは値上がりしておりましたが

円高で吸収しており 売価は動かさずに済みました


しかし 今年は一気に2倍の値上げでは

どうにも吸収出来ませんし

中国業者に日本の状況を説明し 値段交渉しても

「この単価なら有ります」「でも契約数量全部有りません」と

完全に売り手市場で 交渉の余地がありません



現在 乾燥かんぴょう・味付かんぴょう・

昆布巻きの紐・ロールキャベツの紐として

中国かんぴょうは 年間3,000tは輸入されてる

と思いますが

今回中国に行って 聞いたところ

今年の生産数は 1,500t位かな?と言う

現地関係者が多かったです


本当にそうなら 大変な事です!!

つづく