●地図は領土ではない。
ここでいう地図とは、頭の中で考えていることです。
領土とは、現実に起こったことです。
私たちは常に、物事を見たとき、それを頭の中にイメージしています。
それを地図と呼んでいます。
私たちは、色々な地図を使っています。
ロードマップや、路線図、世界地図などです。
それぞれに、使い道があって、役に立つものです。
でも、それらの地図は、現実とは違っています。
地図と現実とは同じではないように、私たちも現実をそのまま認識しているわけではありません。
例えば、同じ犬を見たときにも、Aさんはかわいい犬だと説明するかもしれませんが、同じ犬をBさんは怖そうな犬だと説明するかもしれません。
これは、人はそれぞれその人独自のフィルターを使っているので、受け取る感覚に違いが出てくるからです。
地図は領土ではないということを認識していると、人はそれぞれ受け取り方が違うのだと言うことが分かり、コミュニケーションの仕方も変わってくるでしょう。