心を解放する!広島でNLPを学ぼう

心を解放する!広島でNLPを学ぼう

広島でNLPを教えています。NLPに興味のある方は是非お会いしましょう。

交渉は「勝ち負け」ではなく、「同意を見つけること」

私たちは日常のなかで、大小さまざまな交渉をしています。

仕事での依頼、家庭での役割分担、友人との予定調整。
こうした場面では、「どうすれば自分の望みを実現できるか」を考えます。

ここで役立つのが、**NLP(神経言語プログラミング)**の「交渉フレーム」という考え方です。

交渉フレームでは、交渉の質を「どちらが勝ったか」ではなく、双方がどれだけ同意できたかで見ます。

つまり、交渉とは相手を打ち負かすことではなく、お互いが納得できる地点を探すプロセスなのです。

誰もが「同意したい」と考えてみる

交渉がこじれるとき、多くの場合、私たちは相手を「自分と対立する存在」と見てしまいます。

しかし交渉フレームでは、少し違う前提を置きます。

「相手もまた、何らかの形で同意したいと思っている」

この前提に立つと、見え方が変わります。

相手が反対しているように見えても、実際にはこちらのすべてを拒絶しているわけではありません。
多くの場合、反対しているのは「条件」や「方法」であって、目的そのものではないことがあります。

まずはチャンク・アップする

では、同意の場はどう見つければよいのでしょうか。

ここで使えるのが、NLPでいうチャンク・アップです。

チャンク・アップとは、目の前の具体的な主張から一段上がって、より大きな目的や価値を見ることです。

たとえば、

「この予算では難しい」
「このやり方では受け入れられない」

というやり取りがあったとします。

このままだと議論はぶつかりやすくなります。
しかし一段上がって、

「そもそも何を達成したいのか」
「お互いに何を大切にしているのか」

と問い直すと、共通点が見つかることがあります。

たとえば、片方はコストを重視し、もう片方は品質を重視していても、両者とも「よい成果を出したい」という目的では一致しているかもしれません。

交渉では、この共通の土台が重要になります。

相手の望みを理解すると、自分の望みも実現しやすくなる

同意の場が見つかったら、次に考えるのは、

「相手は何を望んでいるのか」

ということです。

交渉では、自分の要求を押し通そうとするほど、相手は防御的になりやすくなります。

一方で、相手にとって大切なものを理解し、それを満たす方法を考えると、協力の可能性が広がります。

これは「譲る」ということとは少し違います。

相手に価値を提供することで、結果として自分の目的にも近づく。
そのような関係をつくるのが、交渉フレームの考え方です。

交渉フレームの中心となる問い

交渉の場面で、ひとつ持っておくと役立つ問いがあります。

「私たち両者は何に同意できるだろうか?」

この問いは、対立から協力へ視点を移してくれます。

条件の違いに意識が向いているときほど、この問いは有効です。

一致点を探すことは、妥協ではありません。
むしろ、交渉を前に進めるための出発点です。

反対にあるのは「争いフレーム」

交渉フレームの反対にあるのが、争いフレームです。

争いフレームでは、

「自分の欲しいものは、自分で取りに行く」
「相手より優位に立つことが大切だ」

という発想になりやすくなります。

この姿勢が必要な場面もあります。
ただ、それが常に前面に出ると、相手は防御し、関係は硬くなり、結果として得られるものが小さくなることがあります。

短期的には勝てても、長期的には協力を失うことがあるのです。

交渉は「同意の可能性」を探す技術

交渉は、単に条件をすり合わせる作業ではありません。

それは、違いの中にある共通点を見つけ、そこから新しい選択肢を生み出すことです。

意見が違うときほど、まずはチャンク・アップしてみる。
相手が本当に求めているものを見てみる。
そして、「私たちは何に同意できるか」を問い直してみる。

その視点があるだけで、交渉の質は大きく変わります。

対立のなかで押し切ろうとするのではなく、
同意できる場所を見つけること。

それが、よりよい交渉の土台になるのです。

システムで見ると、問題の見え方が変わる

私たちは何かうまくいかないことが起きると、つい「何が原因だったのか」をひとつに絞って考えがちです。

なぜ会話がかみ合わなかったのか。
なぜ計画が続かないのか。
なぜ同じ問題が何度も繰り返されるのか。

こうしたとき、多くの場合は出来事そのものに意識が向きます。
しかし、NLP のシステム・フレームは、少し違う視点を示します。


システム・フレームとは何か

システム・フレームでは、ひとつの出来事を単独で見るのではなく、それが他の出来事とどのようにつながっているかに注目します。

システムとは、互いに影響し合う要素のまとまりです。
人間関係、職場、家庭、習慣、チーム――こうしたものはどれも、小さな相互作用が積み重なって成り立っています。


問題ではなく「関係」を見る

たとえば、職場で意見を言いにくい空気があるとします。

そのとき、単純に「発言しない人が問題だ」と見ることもできます。
けれどシステム・フレームで見ると、別の問いが生まれます。

「発言しにくさは、どんなやり取りによって維持されているのだろうか」

たとえば――

  • 発言するとすぐに評価される
  • 間違いを指摘されることが多い
  • 沈黙していても特に困らない
  • 上司が先に結論を言ってしまう

こうした要素が互いに影響し合うことで、「発言しない」という状態が保たれているかもしれません。


システムは安定を保とうとする

ここで重要なのは、システムは一般に安定を好むということです。

一度あるパターンができると、その状態を保とうとする力が働きます。
だから変化しようとしても、自然に元に戻ってしまうことがあります。

これは個人の意志の弱さだけで説明できるものではありません。
むしろ、「変化を引き止めている仕組み」が存在していることが少なくありません。


習慣の変化が続かない理由

たとえば、生活習慣を変えたいのに続かない場合も同じです。

夜更かしをやめたいと思っていても、

  • 夜が唯一の自由時間になっている
  • 日中の疲れをその時間で解消している
  • スマートフォンを見ることが気分転換になっている

こうした関係があるなら、単に「早く寝よう」と決めても元に戻りやすくなります。

つまり、行動そのものではなく、その行動を支えているシステムを見る必要があるのです。


システム・フレームの問い

システム・フレームでは、次のような問いが役に立ちます。

  • これらの出来事のあいだには、どんな関係があるだろうか
  • 何が変化を引き止めているのだろうか
  • 自分の行動は、どのように今の状態を維持しているのだろうか

この問いは、とても実践的です。

なぜなら、問題を「誰かの性格」や「単独の原因」に還元するのではなく、変えられる関係に目を向けられるからです。


「長々としたリスト」フレームとの違い

一方で、システム・フレームと対照的な見方として、「長々としたリスト」的な考え方があります。

これは、可能性のある要因をできるだけたくさん並べて理解しようとする方法です。

もちろん、要素を洗い出すこと自体には意味があります。
ただ、要素をいくら増やしても、それらがどう結びついているかが見えなければ、本当に動いている仕組みはつかみにくいことがあります。

重要なのは、「何があるか」だけではなく、「どうつながっているか」です。


変化の入口は「維持の仕組み」にある

問題が繰り返されるとき、私たちはしばしば原因探しに向かいます。
しかし、変化の入口は別のところにあるかもしれません。

何が起きたか。
ではなく、何がそれを維持しているのか。

その視点を持つだけで、見えてくるものは大きく変わります。

もしできるとしたら、何が見えるか
――アズ・イフフレームが思考を動かす

現実だけで考えると、可能性は狭くなる

私たちは問題に直面したとき、無意識のうちに「現実的に考えなければ」と思いがちです。
もちろん現実を見ることは大切です。けれど、その姿勢が強くなりすぎると、まだ試していない可能性まで早い段階で閉じてしまうことがあります。

そんなときに役立つのが、NLPでいうアズ・イフフレームです。

アズ・イフフレームとは何か

アズ・イフ(as if)とは、**「あたかもそれが本当であるかのように考えてみる」**という意味です。
まだ確定していないことでも、いったん「もしそうだとしたら」という前提を置いて、その前提から考えてみます。

これは、単なる空想ではありません。
思考の入り口を変えることで、新しい見方や行動の選択肢を見つけるための方法です。

問いが思考の方向を変える

たとえば、何かに行き詰まっているときに、こんな問いを使うことができます。

  • もし、それが可能だとしたら、何をしますか。
  • もし、うまくいくとしたら、最初の一歩は何でしょうか。
  • もし、その状況が変わるとしたら、どんな変化が起こりそうですか。
  • こうだと仮定してみると、何が見えてきますか。

こうした問いのポイントは、「本当にできるか」をすぐに判断しないことです。
まずは一度、「できるとしたら」という仮の世界に入って考えてみます。

すると、不思議なことに、今まで見えていなかった選択肢が現れることがあります。

小さな行動のきっかけをつくる

たとえば、仕事で「この企画は難しい」と感じている人がいるとします。
そのとき、「もし実現できるとしたら、どこから始めるだろう」と考えてみる。
すると、「全部は無理でも、小さく試すことならできるかもしれない」「まず誰かに相談してみよう」といった具体的な行動が浮かびやすくなります。

直感を読み取るためにも使える

アズ・イフフレームは、直感を引き出すときにも役立ちます。

私たちは、頭ではまだ整理できていなくても、どこかで方向感覚を持っていることがあります。
「もしこの道を選んだら、どんな感じがするだろう」
「もしこれをやってみたら、何が起こりそうだろう」
そんなふうに仮定してみると、理屈だけではつかみにくい感覚が少しずつ見えてきます。

ここで大事なのは、答えを正確に当てることではありません。
推測してみること自体が、思考を動かすきっかけになるということです。

「どうしようもない」というフレーム

反対に、アズ・イフフレームと対照的なのが、
「どうしようもないかも」というフレームです。

「その問題について私にはどうしようもありません」
「たぶん無理です」
「何をしても変わらないでしょう」

この見方に入ると、思考は止まりやすくなります。
選択肢を探す前に、可能性そのものを閉じてしまうからです。

動かせる部分に目を向ける

もちろん、現実には変えられない条件もあります。
しかし、多くの場合、変えられないのは状況のすべてではなく、その一部です。

だからこそ、こんな問いが役立ちます。

「もし、少しでも動かせる部分があるとしたら、どこだろう?」

この問いは、無力感から抜け出し、行動できる領域に意識を戻してくれます。

「もしできるとしたら」が新しい一歩になる

アズ・イフフレームの価値は、現実を無視することではありません。
むしろ、現実の中にまだ見えていない可能性を探すための視点です。

「もしできるとしたら?」
たったそれだけで、思考の方向は変わります。

行き詰まりを感じたときほど、この問いは役に立ちます。
答えを急がなくてもかまいません。

まずは、少しだけ「そうだとしたら」と考えてみる。
そこから、新しい一歩が始まることがあります。