こんにちは。Gonfoxです。
先週に引き続いて、コース解析でPaul Ricardです。
前回はテクニカルコースでしたのでロングコースということで、今、Season14のLFMライセンスコースですね。ライセンスもコースの当たりで極端に難易度違いますので、Hungaroringとか、前回のOultonなんかで取ろうと思ったら死ぬ思いですが、たぶん、直線の比率が大きいロングコースなら、かなり楽に取れるはずですので頑張ってください。(ちなみに、私は前回の Oulton Park がMoTeCを使って、やっとこさ10時間でクリアしましたが、この Paul Ricard は動画解析だけで2時間半でクリアできました。たぶん、感覚的には1秒はやさしいと思います。今回も無効ラップなしで、安定のマスタングですw)
今回は、私の動画解析の前に、Naujoks さんのトラックガイドを貼っときますね。この方は毎回、ライセンスコースのトラックガイドをアップされていますので、今回、チャレンジされない方でも、チャンネル登録等されておくと参考になるかと思います。M4乗りなので、特に、こちらを乗られる方はどうぞ。コーナーの凹凸まで見てますから凄いです(^^;)HOTLAPと違い、あえて安全に走った動画やPopometerでの解析ですから、普通の一発HOTLAP動画より、より初心者にわかりやすく優しいです。
では、今回もDel Fanteさんの動画を解析します。ガイドとしては上のプロの解析が上に決まってますが、初心者ならではありがちなミスの解析(=私がどじったミスをどう修正したかのノウハウ)は私の解析のほうが参考になるかもよw.
Fanteさんは、ちなみにAORのこのコースのHOTLAPトップですね。普通のプロはTC0固定とか、コースによってTC,ABSを変える方が多いのですが、今のところ私がやっている限りでは、彼のマスタングはTC5、ABS2、MAP1、BB48.5の固定みたいです。私のような初心者には、このTC5等の固定は大トルクでもスピンしにくく、挙動が変わらないのですごく助かります。
いつものように、前提の注意書きはSpaなどをお読みいただくということで省略です。
上の図を見ての通り、このコースにはとんでもないストレートがあります。
ホームストレッチとこいつの入口で加速に遅れたらタイムがでないのは明らかですね。この2個所だけは全体のタイムもそうですが、抜く、抜かれるの分かれ目ですね。直線が長く、かつコース幅もあるので、遅れたら、絶対に抜かれるの必至ですし、少し加速で勝てば抜くことも容易です。
もう一つの特徴が、とにかく見にくいw.私、めっちゃ嫌いです。あの紫とピンクという色もそうですし、縞模様が流れて渦巻きのようになって、目が回ります。フランス人のセンスには付いていけんわw.と言っても仕方ないですので、周囲に分かりやすい木や、看板、路側の溝etc.が見えない以上は、少ないポールと縞模様を見て覚えましょうね。
C1
①ホームストレッチに入って1→2→3→4→5速とひたすらフルスロットルで加速しつつ、コース右に張り付く。
②100m前でピンク路側帯に右輪がギリギリ乗って、ピンク路側を前方に出た瞬間にフルブレーキ。そのまま白赤コーン4本をなぎ倒すようにw進む。最初のコーンで5→4速。
③50m過ぎたら左にゆっくりステアを切ってピンク路側から出始める。4→3速。
④コースの中央(C1との路側の中央辺り)で3→2速&トレイルブレーキへ。
⑤C1は黄色ポールギリギリで通す。ちょうど黒い看板が正面にみえるところが頂点。
頂点を越えたら、ビビらずフルスロットルへ開ける。ここのトレイルブレーキからの進入角度で決まるスロットルが入らないと1秒は確実にロスしますよ。
C2
①ステアを切ったままでC1を通過すると、左路側が近づいてくるが、ちょうど左側のピンクと青の路側の切れ目あたりで(コース中央付近)で右に反転させる。
②C2は先程の黒い看板の左の白い建物が正面に見える辺りが頂点。
③フルスロットルで頂点に入るとオーバーランするので一瞬、スロットルを戻して荷重を確保。頂点を過ぎたら再びフルスロットルへ。
④そのまま左のピンク路側に踏み込んで、ギリギリ、小さな2枚の\板ポールをかすめてコースに戻る。ここがかすめなかったら、加速不足&角度が間違っている。
出たら、しばらく左側の路側帯に沿ってフルスロットルで走ります。2→3→4速。
C3
①左150mで青路側帯に左輪を入れてしばらく走る。
②75mでフルブレーキ&4→3速。
③50mで青路側帯から出て、コース中央で3→2速&トレイルブレーキへ。
④黒看板の左の紫観覧席が正面に見える角度で黄色ポールギリギリでC3頂点を通過し、7分スロットルへ。
C4
①ステアが切れたままで、左輪がC4コーナーに向かう角度で近づき、正面の黒看板とコーナーの黄色ソーセージが重なった瞬間にステアを左に回す。
②3本の黄色ソーセージが近づいたら一瞬ブレーキを踏んで荷重を確保し、3本の右端を左輪が舐めるように薄いトレイルブレーキで沿って回る。
③正面にクレーンが来たら、そこからスロットルを開け始める。
C5
①これといった目印がないが、コース中央に車体が来て、右側の青が終わる少し前になったら、フルブレーキを一瞬入れ、2→1速&トレイルブレーキで、C5に向けてステアを切る。フルブレーキを入れないと必ず膨れるよ。
②正面に高い観覧席の左(グレーの旗がいる)が見える角度で、内側の黄色ポールを踏むように頂点をとる。
③頂点を過ぎたらフルスロットルへ向け、ぎりぎり加速を十分にすると、左側の黄色ソーセージ5本の中央(3本目)にちょうど左輪が入り、5本目で出てくる角度になる。1→2速。
実は、このC5からの出口速度と角度であとの加速が決まるので超重要。
C6
①そのまま、C6のピンクコーナーを右輪で踏みながら、前方のアウディ看板の左あたりに向かって頂点を出る。2→3速。ここからはずっとフルスロットルで。
②青路側を左輪がしばらく踏んでからアウディ看板を少し過ぎたら右のガードレールのオレンジ(青路側の始まり)の方向に車体を向ける。
C7
①コース中央まできたら、左にステアを切って、C7ピンクコーナの始まったすぐのところに車体を乗せ、正面にクレーン右の建物が見える地点で頂点を取る。
③フル加速すると右の路側帯にギリギリ左輪が残るくらいにはみ出てからコースに戻るはず。そうでなければ加速不足、それまでのラインが違っている。このC5~C7はフルスロットルで抜けるところで、ブレーキはもちろん、スロットル戻しがあってはならない(超重要)。
C8
ひたすら加速。3→4→5速。なんと、この超長いコースでマスタングは5速で止めるw.おいおい、本気かよと言いたいが、多分、(Gosetupの動画も同じだから)6速に入れないほうが速いんだろう。そして5速のまんまでC8を抜けるw.
超難しいコーナではないが、一発でドリフト、スピンを喰らって退場になりかねないので、ここを安定して曲がれないとレースにならない。
①150mで左の青路側に入る。
②75mでゆっくり右にステアを切り始める。
③50mでフルブレーキ→直ぐに右の青路側に近づくので、右の青→ピンクの切れ目で深いトレイルブレーキへ、そして右すぐのオレンジまででトレイルブレーキを終了※、そして、直ぐにハーフスロットルで黒看板方向に青路側を踏みながら沿って走り、黄色ポールを通過したら、フルスロットルに戻す。この辺は忙しいよw.
④小さいが黒い縦棒のようなものが見えるので、その方向に走り、左のピンク路側にギリギリ右輪が残るくらい深く踏み込んで、\プレート3枚の誘導線の通りにコースに戻る。このラインが取れなかったら、カーブでブレーキを踏みすぎているか進入角度が合っていない。
※ほんの僅かな時間だが、ここを深いトレイルブレーキを使わず、フルブレーキしすぎると、一気にタイムが落ちるが、焦って、フルブレーキ→コースティング(ブレーキ0)とすると、一気に荷重が抜けてグリップを失い、ドリフト又はスピンに入りますよ。心当たりのある方は、ブレーキの抜きをリプレイでブレーキレバーを見て動画との動きの差を確認してください。
なお、マスタングの超安定性はここでも顕著で、ドリフト状態になっても、持ち直してしまうことが、私の腕でも可能w.
C9
①ステアを左に戻して左側ピンク路側を左輪の乗せて走る。
②3枚\プレートを過ぎて右側の照明灯の2本めを過ぎたら右にステアを切り始める。フルブレーキ&5→4→3速。
③巻き込むようにピンク路側に入ったら薄いトレイルブレーキで沿ってコーナーを走り、奥に頂点を取る。正面に観覧席左端が見える地点が頂点。
④ちょうど左にオレンジのタイヤがある地点で左の青路側に接するくらいにアウトを取る。ずっとトレイルブレーキ又は若干のスロットルでこの辺は曲がっていく。アウト側に近づく前に3→2速でエンジンブレーキを足してオーバーランを回避する。
⑤そのアウトから、右側の2本の黄色ソーセージの中央に接するように2回めの頂点をとる。頂点に向かうところからスロットルを開けていく。
C10
①C9の2回めの頂点から出てフルスロットルで自然に左のピンク路側に入り、2→3速。ピンク路側の半分ほどを過ぎたら、前方のクレーンに車体右側を向けるような方向に出ていく。
②右側青色路側にすぐ右にあるピンク□の奥から3つめの地点に来たら、ゆっくり反転して、わずかに2つ目のピンク□まで直進し、最後の一番奥のピンク□(左側には白いゾーン)でフルブレーキ&3→2速。(□はリプレイのバードビューで確認してください。)
③そこからトレイルブレーキ&ゆっくり左にステアを切り、コース左1/3くらいを黒の看板に向かって進み曲がりながら、右のコーンを過ぎた地点で、わざと(黒看板のほうに)少し膨らむ。
④徐々に巻き込むように近づきながら、正面に次のC11前の黒看板が見える地点で頂点をとることで、次の加速を早くする。(ダブルアペックス)頂点の僅かに前からスロットルを開け始めフルスロットルに持ち込むこと。
C11
①C10最後の④の加速がうまくいくと右側ピンク路側帯の中にある赤\看板2枚ギリギリ(頂点)で通過する。それができないときはC10のミス。2→3速。
C12
①右側ピンク路側の内側に沿って走る。3→4速。
②クレーンが前方に見えたらその方向に向けピンク路側帯に右輪を入れて走る。
②青路側に入った瞬間に左にステアを切り、路側からコースに出たら、直ぐにフルブレーキ&4→3→2速。
③トレイルブレーキで、黒看板に向かってから、C12に近づいていくが、ここは赤\看板の地点で頂点を取らず、巻き込むようにコースティング(薄いスロットル)で近づき、C13の奥に見える観覧席(黒看板の左)の方向に車体が向いたときに頂点を取って、ピンク路側に踏み込みショートカット、スロットルを大きく開ける。(この角度で膨れてしまうと、あとロングストレート前のC13で一気に速度が喰われるので超重要)
C13
①そのまま、左路側帯の方向を向いたらフルブレーキ&2→1速。観覧席左(の黄緑旗ある場所)の方向に僅かに路側帯に突っ込み、奥から1つ目と2つ目のピンク□の中間地点(ほぼ直線の最後)で一気に右に反転させる。
②加速を優先してC13は右のコーナに頂点は取らなくても良いので、そのまま、フル加速で左の2枚の赤\看板をかすめるように進んで、コースに戻る。1→2→3→4→5速。
いかがだったでしょうか?
極端に難しいシケインとかはないと思いますが、カーブの連続をいかに、理想ラインに沿って走って速度を落とさないか。さらにロングストレート前(C6&C7、C12&C13)でいかにフル加速できるかが、タイムの分かれ目だと思います。
逆にいうと、練習方法としてはシンプルに、プロ動画(できればリプレイ)と自分のリプレイを見比べてラインを揃えれば、かなりなところまで持っていけるのではないでしょうか。ある意味、トレイルブレーキングさえうまく合わせられれば、けっこう行けるコースだと思いました。特にマスタングはHungaroringでもタイムが出てますが、意外に狭いコーナーの連続はステアは切れなくても、グリップで強引に回れて強いみたいに感じますね。むしろトレイルブレーキでのブレーキ踏みすぎに注意してください。
最初に書いたように、LFMライセンス※を取るには楽なコースなので、将来の参加を考えておられる方は、1:59※を目指して、ここで取得をおすすめします。
※LFM及びそのライセンスについては下記過去記事を御覧ください。
※概ねの各コースのLFMライセンスタイムは1/1記事に一覧にしてあります。
※現在の正確なライセンスタイムは下記のサイトから計算してください。
Paul Ricard の場合だと現在
RaceRecord 1:51.820 × 1.07 = 1:59.648(有効7周平均ベスト)