今の時代 「ボサノヴァ」と聞くと
小野リサを想い浮かべる方が多いと思います
彼女のしっとりとした歌声は 多くのファンを生んだはずで
私もブログのお友達から沢山の曲を頂いたので
ジャケットだけ自分でデザインして 彼女のアルバムを作りました
ボサノヴァやスタンダード・ソングを繰り返し聴いてみたのですが
聴いているうちに やや退屈気味になって あまり聴かなくなりました
パンチの効いた歌も しっとりしたバラードも嫌いではありませんが
強い想い入れが起きないのは 年令と関係があるのかもしれません
音楽の好みは 人それぞれですから 熱狂的なファンにとっては
彼女の容姿や歌声はたまらない魅力なのでしょう
♪「黒いオルフェ」:小野リサ
この曲が主題歌として取り上げられた 映画:「黒いオルフェ」を観たのは
60年頃だったと思います
と言っても昭和ではなく1960年のことですから 半世紀以上前のお話です
ハリウッドの華やかな映画に慣れ親しんでいた私にとっては
当時 ハリウッド映画に対抗して作られた数々のフランス映画同様
最も苦手なジャンルの作品でした
ハッピーエンドが好きな私としては
フランスの暗黒映画の切ないラストシーンが いつまでも頭を離れなかったものです
ただ この映画の主題曲:♪「黒いオルフェ」は日本でも随分ヒットしましたし
リオのカーニバルを初めて知った映画として 妙に心に残る作品です
それまでブラジル音楽など ほとんど聴いたことがなかったはずですから
当時 かなり強いイメージが残ったことは間違いありません
今日取り上げた2枚のアルバムは
ボサノヴァの音楽が 日本中を席巻した時代のアメリカ発の演奏です
最初は 「Jazz Samba:Stan Getz:Charlie Byrd」です

ギタリストのチャーリー・バードと
テナー奏者:スタン・ゲッツの共作アルバムで
このアルバムの爆発的ヒットが引き金になり
その後 世界中にボサノヴァ・ブームが起こることになる
祈念すべきアルバム…だそうです
ボサノヴァがサンバの一種ということで
ジャズとの融合から「ジャズ・サンバ」というアルバム名になったのでしょう
チャーリー・バードの軽快なビートに乗って
ゲッツのテナーがクールにメロディを奏でる大人の音楽
といった雰囲気のする演奏で 気軽に楽しめるアルバムです
中でも
♪「デサフィナード」は今や誰でも一度は聴いたことのある程 有名な曲で
このアルバムでも 突出して人気のある演奏だったようです
♪「Desafinado」:Stan Getz
曲の紹介は省きますが ボックスに入っていますので~
https://yahoo.jp/box/zFgWe1
このアルバムが作られたのは1962年と書いてありますが
その頃 このアルバムの事を知りませんでした
でも この年の出来事だけは 今でも鮮明に覚えています
アメリカがキューバに対して国交を断絶し ビックス湾攻撃に失敗した翌年
ソ連がキューバに核施設を作ろうと画策したことが発覚します
アメリカが海上封鎖をしたせいで アメリカとソ連が一触即発状態になり
あわや第三次世界大戦が勃発しそうになった…それが 1962年のことです
あの緊迫した情勢に 学生だった私も 真剣に世界平和を願ったものでした
ソ連が艦隊を引き上げることで 危機は脱しましたが
皮肉な事に その翌年 ケネディ大統領がダラスで暗殺されてしまいます
ソ連に心酔していたオズワルドが犯人ということで一応決着しましたが
実は ケネディを嫌うアメリカのある組織の仕業だという話も
未だにくすぶっていて 果たして真相はどうなのか 気になるところです
1950年代は ラテン音楽がブームで
タンゴ ルンバ マンボ チャチャチャなどが 日本でも大流行していました
ペレス・プラドのマンボは一世を風靡しましたし
メキシコからトリオ・パンチョスが来日した際は
私も長野の公民館へ出かけ 彼等の姿を生で見ることができました
50年代末は ナット・キング・コールのラテンナンバーが大ヒットし
高校生の私は 田舎の喫茶店「モナリザ」で
ほぼ毎日♪「キサス・キサス・キサス」のレコードを聴いていたものです
そんなラテン音楽も キューバとの断絶によってブームも去ってしまいました
そして その代わりに流行したのが ブラジル音楽のボサノヴァだったわけです
日本で聞けるラテン音楽は ほとんどアメリカ経由でしたから
ボサノヴァブームも当然 日本でも起こったということでしょう
次のアルバムは 「Stan Getz Bossa Nova」です

こちらは アストラッド・ジルベルト ジョアン・ジルベルト ルイス・ポンファ
アントニオ・カルロス・ジョピンなどが参加している曲もあるので
よりポピュラーなアルバムになっています
以前取り上げたので またまた文章をペーストしました
『 以前「The Antonio Carlos Jobim Songbook」を取り上げましたが、
こちらは、スタン・ゲッツのコンピレーション・アルバムです
「Stan Getz Bossa Nova」:62年~67年
♪「Corcovado/Quiet Nights」「Manha De Carnaval」「Desafinado」
「Insensatez/How Insensitive」「The Girl From Ipanema」~
心地よいボサノバ・ナンバーが沢山入っています
彼は、こうるさいジャズ・ファンには評判が良くないアーティストですが
ジャズにも好きなアルバムもありますし 彼のボサノヴァも嫌いではありません
♪「The Girl From Ipanema」:Astrud Gilberto and Stan Getz
社会人になりたての…個人的には辛い時期でしたが
アストラット・ジルベルトのやや退廃的な歌声と
ゲッツの心地良いテナーの音色が 街中に溢れていたものでした
ボサノヴァは、ポピュラー音楽の宿命として 爆発的に流行しすぎたので
飽きられるのも早かったような気がしていますが
今頃聴いてみると
くつろぎに満ちたボサノヴァのリズムが また新鮮に感じられます
現在、星の数ほどあるスタンダード・ソングというのも
大抵は、こういう経過をたどっているのかもしれません
ここの2曲目の♪「Menina Moca」を聴く度に
なぜか ハンク・モブレーの♪「Recado Bossa Nova」が思い浮びます
こちらは、ジャズ・ナンバーとして大変な人気がありました
♪「Menina Moca」: Stan Getz
これもボックスに入れました
https://yahoo.jp/box/Aaa-8y
今聴いているほとんどの曲が、自分の人生とリンクしていたおかげで
音楽を聴く度に
その時代が蘇ってくるのは…ある意味幸せなことだと思っています 』