洋楽・散歩 -10ページ目

洋楽・散歩

1950年代の軽音楽・映画が大好きで
以前は「洋楽三昧」というタイトルをつけていたのですが
最近はお気軽散歩がメインになっています


テレビを点けると コロナウィルスの話題ばかり…
渋谷や青山 六本木を歩いていても 何となく街に活気が無い感じ…
妻は子供達の面倒を看るために 朝から娘の家にお出かけ…

気の重くなるような状態が続いていますが
出口の見えない状況が 一層不安を募らせます

いずれ解決するのでしょうが 
世の中が 以前のような状態に戻れるのか 予測がつきません


こんな時は 面白い映画でも観て気晴らしをしたいところですが
面白い映画なんてやっていないし 
そもそも密閉空間の映画館にわざわざ入るのも気が引ける…そんな今日この頃です


喜劇映画にそれほど興味は無いのですが 
過去に観たもので 忘れられない想い出の映画がいくつかあります

「グレートレース」はスケールの大きさと出演者の素晴らしい演技で
私の中では1番のお気に入りコメディ映画です




20世紀初頭 ニューヨークからパリ迄の自動車レースが題材です

冒険家のトニー・カーティスと記者のナタリー・ウッドの乗るスポーツカーと
怪しげな教授ジャック・レモンと 助手のピーター・フォークの乗るスーパーカーによる
丁々発止の展開が見ものです

インディアンに追いかけられたり アラスカで氷山が溶けて危うく命拾いしたり
ロシアからヨーロッパの小国へ入りドタバタ騒ぎの後 無事にパリに到着しますが…~
ゴール寸前でトニーとナタリーが愛を確かめ合っているうちに 教授に抜かれてしまう

レースに勝った教授だったが “これはインチキだ!”と言い出し
結局今度はパリからニューヨークへの再試合となって レースは続く…となります

♪「The Sweetheart Tree 」: Natalie Wood + H. Mancini



ハリウッド映画らしく お金を沢山使ったスケールの大きな作品でしたから
見所も沢山ありました


ジャック・レモンとピーター・フォークの悪巧みと失敗の連続という
ドタバタ喜劇の本道が最も面白かったところですが
中でも ピーター・フォークの小賢しい演技が最高でした

後に「刑事コロンボ」で渋い演技を見せる彼ですが さすがに芸達者と思わせるものでした

今でもハッキリ憶えているシーンがいくつかあります

ヨーロッパの小国の皇太子をジャック・レモンが二役したのですが
彼が民衆の前で 両手のひらを上に向けると 民衆が大笑いし
手の平を下にした瞬間 民衆がシーンとなる…あのシーンを何度か真似たことがあります

大掛かりなパイ投げシーンも面白かったのですが
個人的にはお城の中での トニー・カーティスと悪党の決闘シーンが印象に残っています

後に007映画でも痛快なチャンバラシーンがありましたが 
恐らくこの映画を真似たものだったのでしょう




トニー・カーティスとジャック・レモンの共演というと
「お熱いのがお好き」というコメディ映画の方が 早く上映されました

♪「I Wanna Be Loved By You」:Marilyn Monroe



 

禁酒法時代のシカゴで セントバレンタインの大虐殺を目撃した
トニー・カーティスとジャック・レモンが マフィアの追跡を逃れるため
フロリダに向かう列車で 女性の楽団に紛れて逃亡します

ギャングスターとして人気のあったジョージ・ラフトが出演していたので
単なるお笑い映画とは違う 迫力を感じたものです

サックス奏者のトニーはウクレレ奏者のマリリン・モンローに恋をしてしまい
ベース奏者のジャック・レモンは 大金持ちの男に惚れられてしまうのですが…

ラストシーンで ジャック・レモンが男に向かって“僕は男です”と言うと
その男は“人間には欠点の一つや二つはあるものだ”と言って追いかけてくる…
確かそんな会話だったと思いますが これには大いに笑わせられたものです

この映画でトニー・カーティスとマリリン・モンローは熱い恋に落ちるのですが
翌年 彼の実際の奥さんであるジャネット・リーが
ヒッチコックの「サイコ」で 映画史に残る残虐な殺人の被害者になります

後年 ロスのユニバーサル・スタジオを訪ねた時に
映画「サイコ」で使われた 恐怖の館がそのまま残っていて
その建物を見た瞬間 アンソニー・パーキンスとジャネット・リーのあのシーンが
まざまざと蘇って 足がすくんだものです

コメディ映画の話が とんでもない方向へ行ってしまったので 元に戻します




「ピンクパンサー」シリーズも コメディ映画として最高に面白いものでした

♪「Pink Panther Theme Song」:Henry Mancini

 

最初の映画「ピンクの豹」はデビット・ニーブン主演でピーター・セラーズは脇役でした
デビット・ニーブンが怪盗ファントム 
それを追うパリ警察のクルーゾー警部をピーター・セラーズが演じたのですが
クルーゾー警部のキャラクターが面白かったせいで 次々と続編が作られたのでしょう

映画として面白かったのは 続編の「暗闇でドッキリ」のほうで
ここでのクルーゾー警部を演じた ピーター・セラーズの演技が秀逸でした

この映画には ピンクパンサーという宝石は出てこないので
ピンクパンサーシリーズのスピンアウト作品と言われているようですが
クルーゾー警部が主演のこの映画のほうが本道…そんな気がしています


007映画でも「カジノロワイアル」というチョッと雰囲気の違うものがありました
ここでもデビット・ニーブンとピーター・セラーズが共演していましたが
ドタバタ感が強すぎて あまり面白くなかったというのが当時の感想です
せいぜい ジャクリーン・ビセットが可愛らしかった…そんな感じの映画でした


ピンクパンサー映画は その後もシリーズが続きましたが
ピーター・セラーズが最後までは出演していないので 全作品は観ていなかったと思います

007シリーズのように 大金を投じた作品は 映画館で観ると特に迫力があるので
マンネリ化しても楽しめるのですが ストーリー展開だけでは限界があるようです

♪「A Shot in the Dark」:Henry Mancini


 

007シリーズは 「カジノロワイアル」を含め 全ての作品を観ていますが
中では やはりショーン・コネリーのボンド役が一番気に入っています

彼の出演作品は 確か6作だったと思いますが 
イアン・フレミングの原作も とっくに終わっているのに 
シリーズが続いているのですから その点では呆れるほどです

ダニエル・クレイグのボンドは やや等身大のスパイという感じが強いのですが
リメイク版の「カジノロワイヤル」でも好演していましたし 
近いうちに 新しい007映画が上映されるようですから…今から 楽しみです


喜劇王というと チャップリンの名が先ず挙がると思いますが
私は彼の映画で苦笑はしても 大笑いしたことはありません

「モダンタイムス」「街の灯」「独裁者」「ライムライト」等は 社会派作品として優れていて
彼の映画から多くを学んだ私としては 人生の師といった思いが強くあります

今の政治家連中には 
不幸を繰り返さない為にも 「独裁者」あたりを是非観て欲しいものです