前回のブログ「エゴグラムに強くなる-その3」の最後のところで、

 

エゴグラムのCP-NPの傾斜と、FC-ACの傾斜から、それぞれ、自分、相手(他者)に対して、OKの立場か、not OKの立場かの、おおよその「人生の立場」が解るというお話をしました。

 

で、組み合わせとしては、

 

① < I am OK  & You are OK >

     第一の立場   ( 自他肯定、相互信頼、開放的) 

 

② <I am not OK & You are OK >

     第二の立場  ( 自己否定・他者肯定、受け身、劣等感)

 

③ <I  am OK   & You are not OK >

      第三の立場 (自己肯定・他者否定、攻撃的、優越感)

      ここで注意が必要なのは、第三の立場における I am OKは、第一の立場のI am OKとは少し違うということ。第三の立場でのI am  OKは、本当のOKではなく、虚勢によるOKになります。

 

④ <I am not OK  &  You are not OK >

      第四の立場 (自他否定、絶望感、自閉)

 

という、4つの「人生の立場(Life Position)」があるということになります。

 

ちなみに、

ここでいう「OK」 「not OK」とは、

客観的なことではなく、自分にとっては、自分或いは他者がどう感じられるかということです。

 

例えば、

客観的には才色兼備の素敵な女性なのに、本人は自分に自信が持てないということもあります。

この場合、第三者がみたら彼女はOKなのに、彼女自身は自分のことをnot OKだと捉えていることになります。

 

また、

高学歴・高身長・高収入なのに、自分は不甲斐ないダメ男だと思っているなら、彼は、自分にとって、自分はNot OKだと捉えているということになり、

 

一方、

容姿も決して良くはなく、有名大学を出ているわけでも一流企業に勤めているわけでもないけれど、自分はイケていて、皆にモテるんだ!と思っている男性がいるなら、彼は、自分にとって、自分はOKだと捉えているということになります。

 

つまり、

この「人生の立場」でいう、「OK」か「not OK」かは、客観的事実ではなく、自分や、他人、人生をどう感じ、どう捉えるかという、いわば「思い込み」とも言えます。

 

ということで、

今回は、この「4つの人生の立場」について、少しお話ししてみたいと思います。

 

🍀

 

皆さんは、同じような状況にあっても、人によって、捉え方や感じ方が随分違うなあといったことを経験されることがあるのではないかと思います。

 

例えば、

仕事で、上司や顧客にミスを指摘されたり、叱られたとき、

 

Aさんは、「上司(顧客)は私を鍛えようとしてくれているのかも」 と捉えて、前向きに頑張ろうと思い、

 

Bさんは、「こんなミスするなんて、他の人はミスしてないのに」 としばらくクヨクヨとしょげてしまい、

 

Cさんは、「冗談じゃない!私は悪くない!上司(顧客)の方が悪いんだ!」と怒り、

 

Dさんは、「私は何をやってもダメだ。それに上司(顧客)も最低だし。」と絶望感にさいなまれ出社拒否したくなったり、

 

といった違いがあるかもしれません。

 

自分のことか、他人のことかは別として、思い当たるこはあるでしょう?

 

ちなみに、上記の4分類でいえば、

Aさんは①の立場、Bさんは②の立場、Cさんは③の立場、Dさんは④の立場ということができそうです。

 

🍀

 

さて、

エゴグラムのところで、エゴグラムは刻々と変化すると書きましたが、

 

「人生の立場」も日々の生活の中では刻々と変化をしています。

 

例えば、調子のいい日には、

 

多少、仕事でミスして、叱られたとしても、最初は、クヨクヨしたり、怒ったりしても、ちょっとすれは、まあ、前向きにとらえて、頑張ろう!と思えるでしょうし、

 

泣きっ面にハチのような、Not My Dayの日には、

 

仕事のミスで叱られたりしたら、絶望感に襲われて、引きこもりをしたい気分になるかもしれません。

 

或いは、

気の合う上司や同僚といるときには、明るい気分でWin-winで仕事ができても、気の合わない上司や同僚といるときには、なんだかへこんだり、腹が立ったり、絶望的な気持ちになったりするかもしれません。

 

つまり、私たちは、「4つの人生の立場」を揺らぎながら、生きています。

 

🍀

 

ところで、

 

誰でも「4つの人生の立場」をゆらぎながら生きていますが、

 

よく観ていると、人によって4つの人生の立場のうち、どの立場に、より長い時間とどまっているかには、差があると感じるのではないでしょうか❓

 

例えば、

野球の大谷翔平選手などをみていると、

ニュースから判断する限り、彼は、①の立場にいる時間が長いように思えます。

 

また、

攻撃的で他者批判ばかりに熱心な政治家や経営者などをみていると、③の立場にいる時間が長いように思えます。

 

この、より長い時間滞在している人生の立場を、「基本的な人生の立場」と呼びますが、

 

なぜ、基本的な人生の立場に差がでるのでしょうか❓

 

これに関しては、

乳幼児期に、養育者等とのストローク体験を通して身に着けていったことと関係するといわれます。

 

※ストロークについては、別の章でお話ししますが、ここでは、養育者が自分にどのように接してくれたか、ということだ、思っておいてください。

 

🍀

 

「3つ子の魂百歳まで」という諺がありますが、

基本的な「人生の立場」は3歳くらいまでに身に着けるといわれ、

 

人生で大きなストレスがかかったときや、重要な決断をしないといけないときに大きく影響します。

 

ただ、そういうことも知った上で、

 

第一の立場以外をとってしまって、

クヨクヨしたり、怒ったり、絶望感に苛まれたとき、

 

日々の人生の立場にはゆらぎがあって、

 

時間はかかっても、また、第一の立場で、明るく過ごすことができる時も巡ってくるのだということを頭の片隅において、気を取り直していけることは、大事なことのように思います。