さて、今回は、いよいよエゴグラムについてのお話しです。

 

心理学を多少なりともかじられた方には、エゴグラムというのは一度は耳にしたことがある言葉だと思います。


心理学にはあまりご縁がない方も、学校で、或いは、会社で、質問紙を用いたエゴグラムを作成されたことがおありの方も少なくないのではないでしょうか?

 

ええっと、どんなテストだったっけ?

と思われた方、前回お話しした、自我状態の5つの機能 CP, NP, A, FC, AC が、どのようなエネルギー配分になっているかを、棒グラフやその頂点を結んで表される折れ線グラフで示したものです。


例えば、こんなの、





 

で、何がわかるのだったっけ?

そう、今日は、そのことをお話ししてみたいと思います。

 

心理学に特に詳しくない方でも、わかるようにお話ししてみますね。


🍀

 

まず、エゴグラムをしたことがないという方は、ネット上にもいろんな無料のエゴグラムがありますので、取りあえず、試しに、50問からなっているそうしたエゴグラムをされてみてはいかがでしょうか?

 

で、恐らく、そうしたネット上のエゴグラムには、簡単な結果説明がついてくるのではないかと思いますが、それはそれとして、説明がなくてもその概略が理解できるよう、まず、エゴグラムの見方というのを書いておきたいと思います。


🍀

 

ご自身のエゴグラム(折れ線)を手にしたら、次の手順でチェックをしてみましょう!

 

🌈① エゴグラムの折れ線の全体の位置はどの辺にありますか?


例えば、人によっては、全体的に点数が高い方もいれば、真ん中辺かなという方、全体的に低めかなという方もいらっしゃると思います。この高さというのは、現在の心のエネルギーの高さを表します。平均すると全体的には高い位置にあるなら、社会で活動するのに十分な心のエネルギーがあると見ます。全体的に低くなっている場合には、ちょっと心のエネルギー不足状態になっているかもしれません。

 

🌈②  次に、5つの機能のうち、一番点数の高い機能がCP,NP,A,FC,ACのどれになるかチェックしてみましょう。


で、前回学んだ、それぞれの機能の働きを振り返って見て下さい。


特徴を掴みやすいように、ごくごく簡単に言ってしまえば、例えば、次のようなイメージでしょうか。


😊CPが一番高い⇨統率力、正義感がある

😊NPが一番高い⇨優しく思いやりがある

😊A  が一番高い⇨ 論理的思考ができる

😊FCが一番高い⇨生命力に溢れ楽しい

😊ACが一番高い⇨協調的で気配りがある

 

  ただし、気を付けなければいけないのは、あまりに、高すぎる点数、(例えば20点満点なら18点以上)を示している場合、その一番高い機能が過剰に否定的に働くこともあるということです。まあ、長所と短所は紙一重、さじ加減が大切ということでしょうか。


で、それぞれが高すぎたら、どんなイメージになるかというと。

 

😖CPが高過ぎ⇨独善的で厳し過ぎる

😖NPが高過ぎ⇨過保護で甘やかす

😖A が高過ぎ⇨機械的で冷淡な

😖FCが高過ぎ⇨自己中心的で軽率

😖ACが高過ぎ⇨依存的で抑圧的

 

🌈③   さて、②で一番点数の高い機能をチェックしたら、次は、2番目に点数の高い機能も同じようにチェックします。


エゴグラムというのは、固定したものではなく、状況によって揺らいでいるものですが、一番点数の高い機能と、その次に点数の高い機能が、その人のおおよそのイメージを作っているといえます。

 

例えば、CPとFCが肯定的に高いなら、統率力があって楽しい人、 NPとACが肯定的に高いなら、思いやりがあって気配りのてきる人、NPとFCが肯定的に高いなら、思いやりがあって楽しい人、みたいな感じですね。

 

🌈④ ②と③で高い点数の機能をチェックしたら、次にすることは、最も低い点数の機能をチェックすることです。

 

点数が低いということは、その機能が他の機能に比べて働きが弱いということになりますが、特に、20点満点の場合なら、6点以下なら不足しているとみます。


で、機能が不足している場合には、どういうイメージになるかというと、

 

😰CPが低い⇨指導力や正義感に欠ける

😰NPが低い⇨優しさ思いやりに欠ける

😰Aが低い ⇨観察力、判断力に欠ける

😰FCが低い⇨感情を出せず楽しめない

😰ACが低い⇨協調性がなく頑固

       

・・みたいな感じですね。

 

🌈⑤ 最後に、「A」の高さ、得点をチェックします。

 

前回の自我状態の機能分析でもふれましたが、「A」には、他の4つの機能 CP,NP,FC,AC のバランスを取るという働きもあります。


ですから、ある程度、「A」が高ければ、他の機能がコントロールされて、肯定的に働けるのですが、「A」が上記②でチェックした一番高い機能から4点以上低いようなら、一番高い②の機能が、操縦不能になって、否定的な面が出やすくなる危険があるというわけです。😱💦

 

 

ところで、エゴグラムには200種類くらいのパターンがあると言われていますが、エゴグラムのパターンそれ自体に良い悪いがあるわけではありません。


あくまで、エゴグラムを作成したときの、皆さんの心のエネルギー配分がどうなっているか、どのような印象を周りに与えていそうかと、いうことを示しているだけです。

 

ですから、今のままの自分で別に変わりたくない!という方は、それはそれでいいのです。

 

ただ、ちょっとこのところ生きづらいなあとか、特に生きづらい訳ではないけど、もうちょっと、自分を変えてみたいなあ、というときに、作成した現在のエゴグラムと、自分が理想とするエゴグラムの線を引き、比較してみて、より、その差を縮めてみましょう!というのが趣旨なんですね!

 

うーん、例えば、平社員から管理職になったので、ちょっと指導力を上げたいから、CPを少し高めたい、とか、

どうも、部下に厳し過ぎるという印象を与えているようだから、もうちょっとNPを上げて、優しさも示せるようになりたい、とか、人によって、いろいろとあるかもですね。

 

次回は、エゴグラムーその2として、どうやったら、理想のエゴグラムに近づけるか等について、お話ししていこうかと思います。